今年3月のカタールオープンで初めてペアを組み、このジャパンオープンで5回目という新しいペアだ。所属チームが違うため、ふだんはペア練習ができないが、そのぶんナショナルチームの合宿で一緒になるときに、できるだけ時間を割いているという。

ベンチコーチを務めた協和発酵の佐藤真二監督はこう言う。
「2人とも同い年で、仲もいいですし、ペアは問題ないと思います。打ったボールが入る入らないは別にして、技術的にも精神的にも崩れてしまうことはないですね」

年齢的にみて、今年28歳の彼らは、フィジカル面と精神面とがもっとも調和する時期にあるが、ややもすると、妙な「落ち着き」を備えてしまいかねない時期に差し掛かってもいる。そこに、新たなペアという刺激が注入された。

前回の韓国オープンでは準々決勝で高礼澤、李静(香港)にセットオールジュースで敗れたものの、2人は「かなりいい感触だった」と口をそろえる。その手ごたえをそのままにジャパンオープンに臨み、これ以上はない実績を残した。そして、貫禄を増した彼らは、自信が芽生えるきっかけとなった韓国に乗り込む。

鬼頭 お互いに慣れてきた部分があるし、自信もついたので、いい感じで臨めるんじゃないかと思っています。

田崎 いいプレーして勝てたし、(韓国オープンでは)アジアに対してもできるっていうことがわかったんで、たぶんアジア競技にもいい感じで臨めると思います。

(写真説明=表彰を受ける田崎と鬼頭。右端はボル)


むろん、中国、韓国のレギュラークラスが不在だった今回の優勝が、釜山アジア大会に直結すると考えるのは短絡的にすぎる。だが、視線をアジアの先、パリやドーハやアテネに向けてみるとき、不思議なことに、ヴェテランの域に足を踏み入れつつある彼らが、より「未知なる可能性」を秘めているように感じられるのだ。

しかし、それは不思議でもなんでもないのかもしれない。松下浩二、渋谷浩のペアが世界選手権の表彰台に立ったのは、「30にして立つ」年だった。

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