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梅雨時のラケットの湿気対策

梅雨の時期、卓球愛好者を悩ませるのが「湿気」。ラケットが水分を吸いこんで重くなり、プレーに影響を及ぼしてしまうからです。きわめて繊細な用具を使う卓球。あなたの湿気対策は万全ですか?

執筆者:壁谷 卓

天然の木を素材にした「生き物」であるラケットにとって、湿気は最大の敵です。湿気を吸いこむと弾みが悪くなってくるので、梅雨時にはふだんにも増して注意が必要になります。

また、梅雨時には汗が発散しにくく、腕を伝ってラケットにしみこむことも多くなりますので、重さや重心バランスが変化していないかどうかに気を配ることも大切です。

私の後輩に、1回の練習でタオルを3枚使う「年中雨季」の男がいました。1セットごとにユニフォームを替えさせてやりたくなるほど汗っかきだった雨季クンは「どうも入らないなあ、スランプかなあ」と年中悩んでいましたが、あれは単に技術的な問題だけではなかったのかな、といまになって思います。

それはさておき、湿気を防ぐには、ラケットケースに乾燥剤をいれておくのがもっとも一般的な方法です。お菓子や煎餅の袋にはいっているようなもので十分ですし、卓球メーカーから市販されているものもあります。周期的に取り替えておけば、かなりの効果を発揮するでしょう。

余裕があれば、ラケットを2本用意して、1日おきに「乾燥日」にあてるのもいいかもしれません。また、ドライヤーで乾燥させるトップ選手もいる、と何かで読んだ記憶がありますし、実際、私の友人は同じことを試していました。

ただし、梅雨の晴れ間に「ここぞ」とばかり直射日光にあてるのは考えもの。乾燥しすぎると反りかえってしまうこともあるからです。まあ、もしかすると「魔球」をあみだす世界に無二のラケットが完成する可能性は否定しませんが、風通しのよい場所で「陰干し」する程度にとどめておくのが無難でしょう。

また、表ソフトラバーをはっている人は、ことごとくボールが落ちてしまうため、裏ソフト以上に対策が必要です。

昔はラバーの表面にチョークを塗って湿気をとったこともありました。その日の気分によって「白いラバー」や「黄色のラバー」が出現するのは、それはそれで一興だったのですが……。いまはルールで禁じられていますので、除湿スプレーを使ったり、タオルでこまめに叩くようにしてください。

卓球はきわめて繊細な用具を使うスポーツです。あなたの持ち味を十分に引きだせるよう、ラケットの湿気対策は万全に。
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