そのため、ヨーロッパのクラブ組織をモデルにしたいという。
「(ヨーロッパでは)卓球だけじゃなくていろんなスポーツをやる傾向にあるじゃないですか。卓球を週3回ぐらいやって、あとの3、4日はサッカーや水泳をやっている。その中で自分の向いている競技に12、13歳からはいっていく。
強くなることを考えたら、中国のやり方が一番いいと思います。徹底的にたくさん練習をやらせて、選手が嫌がってもやらせますよね。日本も部活動なんかはそれに近い。そうすると、なんのためにスポーツをやっているのかわからなくなってしまうと思うんですよ。強くなるためにやっているスポーツなのか、楽しむためにやっているスポーツなのか。
卓球を楽しみながら強くなるという方向性を考えるのであれば、ヨーロッパのように自主性に任せて、才能があると思うのであれば自分からプロフェッショナルの組織に入っていくというほうが、これからのスポーツはいいと思います」
なお、「ミスター・カットマン」と呼ばれた元世界3位の高島規郎さんらの協力を得ながら「世界に通じるカットマンの養成」を見据えていることも発表された。
選手生活への影響があるのではないかという質問も出た。
「影響はあると思うんですけども、その中でもやっていかないといけないという年齢にきていると思うんですよ。がむしゃらに卓球をやってきた時代もあったんですけど、34歳にもなりましたし、それだけではいけないと思いますし。
これから卓球界に恩返しをする意味でも、自分の時間とかいろいろなものを割かれてはしまうんですけども、会社の仕事と練習を並行してやっていかないといけない。モチベーションに関しては全然下がっていなくて、逆にやる気がますます出てきたという感じです」
松下選手の新たなチャレンジに期待したい。