オリンピックのダブルスの決勝では、必ず違う国のペアが対戦することに
オリンピックのダブルスには1カ国から最大2組が出場できるが、同じ国のペアはトーナメントの同一ブロックに入れ、決勝では必ず違う国のペアが対戦するという案が支持され、IOC(国際オリンピック委員会)に提案することが決まった。この案が承認されれば、1カ国が金、銀のメダルを獲得することが不可能になる。
これは「強すぎる中国」が卓球をつまらなくしているとの批判が背景にある。95年以降の世界選手権、オリンピックの二大大会において、中国が金メダルを逃がしたのは全36種目のうちわずかに2種目。とりわけマスメディアへの注目が高いオリンピックでは、決勝のカードが、8種目のうち6種目が中国勢の同士討ちになっている。
ただし、今回のダブルスでの改革案はひとつのステップにすぎず、国際卓球連盟では2008年の北京オリンピックから、ダブルスの代わりに団体戦を実施する方向を模索している。