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初心者向け、ストリングの選び方(2ページ目)

初心者のための道具の選び方、第4回目は「ストリングを選ぶコツ」。ストリングは、車でいえばエンジン部分に相当する重要な箇所。「なんでもいい」とは思わず、こだわって選んでみてください。

執筆者:吉川 敦文

前ページは初心者に限定しましたが、「初心者でもこだわりたい!」という人もいると思います。そこで、もうちょっと選択肢を広げてみてストリングを紹介していきます。よう」というテーマで少し詳しく説明します!

ストリングの種類

ストリング
シンセティックストリング。価格帯は1500円~4000円と幅がある
■シンセティックストリング
最も広く普及しているストリングで種類が多い。打球感、耐久性も様々で、価格帯も1500円~4000円と幅がある。

ナチュラルストリング
ナチュラルストリング。5000円~8000円程度の価格帯が多く高価
■ナチュラルストリング(動物の腸から作られる。「ガット」とも呼ばれる)
柔らかい中にも、しっかりとした腰のある打球感が売りの最高級ストリング。5000円~8000円程度の価格帯が多く高価。濡れると編まれた繊維がほどけてしまうが難点。プロ選手が使うストリングというイメージがあるが、あくまで選択肢の一つ。初心者も金額的に許すならば、ぜひ試してほしい。

ポリエスティルストリング
ポリエスティルストリング。2000円~3000円程度と比較的安価
■ポリエステルストリング
プロが使い出したことで近年一気に広がった。耐久性が抜群に高い割には2000円~3000円程度と比較的安価であり、ハードヒットする学生などに好まれている。ただし打球感が硬く、腕にかかる負担は大きめというのが一般的な認識。最近では、打球感が柔らかく腕への負担の少ないタイプも出てきている。初級者が選ぶならば、腕に負担の少ないタイプを選んでほしい。

ストリングの構造

マルチフィラメント
芯がマルチ(複数)なので、マルチフィラメント
■マルチフィラメント
細い糸を束ねた構造のストリングが、マルチフィラメント。弾力性に優れるため打球感が柔らかく、インパクトでボールを包み込む感じが得られる。

モノフィラメント
芯がモノ(1つ)なので、モノフィラメント
■モノフィラメント
真ん中に太い糸を芯として使い、周りに細い糸を巻きつけた構造のストリングがモノフィラメント。芯があるので耐久性が高く、しっかりとしているため、飛びが良いのが特徴。もっとボールを飛ばしたいという方にオススメ。

モノフィラメントはスピードを求めるハードヒッター向き、マルチフィラメントはタッチを重視するコントロールプレーヤー向きと大まかに理解しておいてください。コントロールが安定するまでは、マルチフィラメントをオススメします。ただし、「打球感がモノフィラメントの方が好きだ」という場合は例外です。

ストリングの太さ

ストリングは太ければ切れにくい、細ければ切れやすいというは想像がつくかと思います。打球感もそれぞれ変わります。個人的には、太いストリングを使うと打球時にぼやけたものを感じることがあるので細いほうが好き。

「すぐにストリングが切れて仕方がない」「このストリングでないと駄目」以外は、前ページ同様に1.30、またはそれより細いものをオススメします。

3カ月に1回はガットを張り替え、感覚を合わせる

ストリング
ストリングは、フィーリングのいいものが結局はオススメ
最初から自分に一番合うストリングを探り当てることは、まず不可能。自身の体調・調子によっても変わります。3か月に1度は張り替え、いろいろ試してみてください。選んだストリングを基準にして、「もう少しラクに飛ばしたい」「打球感はもっと柔らかい方がいい」「スピードをもっと出したい」などの要望をテニスショップの店員に伝えると、自分に合ったものにたどりつける確率が上がります。

いろいろなストリングに挑戦して絞り込むのが、遠回りのように見えて実は最短ルートなんです。



<関連リンク>
テニス初心者のための道具の選び方(ラケット)
テニス初心者のための道具の選び方第3回(ボール)

<写真提供>
ゴーセン
ウィルソン
ブリヂストン
バボラ
(順不同)
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