文章 : 吉原浩通(All About「テニス」旧ガイド)
ここ20年のラケットの技術革新は目まぐるしいものがあります。でかラケから始まり、厚ラケ・長ラケなどの形状革命、また、グラスファイバーやグラファイト、チタンなどの素材革命が進み、大きいのに、軽量で、強く、反発力があるラケットが次々に開発されてきました。
形状・素材革命に翳りが出始めたと思っていたところ、次に開発されたのはハイテクを駆使したラケットでした。見た目にはわからない、現在の最新ラケットのテクノロジーについてご紹介いたします。
1つ目はヘッドから発売されたインテリジェントシリーズです。
インテリジェントシリーズに用いられているインテリファイバーは単なる硬い素材とは異なり、衝撃の機械的エネルギーを電気的エネルギーに変換し、瞬時に形状を変化させる特質を持っている。このテクノロジーは飛行機の翼や自動車のシャーシーやボディーパネルに応用され騒音や振動の抑制に威力を発揮しています。
さらに上位モデルのi.S18ではグリップ部分にマイクロチップが埋め込まれており、このマイクロチップがインテリファイバーが変換した電気エネルギーを制御するとともに瞬時に10倍まで増幅可能なため、より大きな反発力を生み出すことができます。
【問合せ先】
ワールド通商株式会社 03-5977-1381 または 06-6889-6030
次にご紹介するのがウィルソンのローラーシリーズ。
グロメット(フレームのガットが通る部分)にローラー(滑車)を採用することで通常のグロメットよりも可動範囲を約3割もアップさせることができ、その結果、ストリングスの反発範囲を広め、まさに面全体がスイートスポットと言えるラケットです。
最先端の技術だけあってウイルソンのHPでもMPEGを使った動画で詳しい説明をしています。(ファイルが1.5M程度なので通信環境が許す方は是非、ご覧下さい)
【関連リンク】
ウィルソンホームページ
ラケットの技術革新の影響で、プロ、アマを問わずプレーヤーのテニス技術も
大きな変化を遂げてきました。始めて間もないプレーヤーや筋力があまりない女性や年配の方でもボレーや早いボールが簡単に打てるようになり、
トッププロはすべてのショットをハイパワーで打ち、スピードと回転の掛かったボールでいつでもどこからでもエースを狙うことができるようになってきました。
最新ラケットについては試打を行ったプロコーチ10名すべてが絶賛するほどの出来ばえであり、打球感は、まさに「未体験ゾーン」!コンパクトなスイングの方や女性、年配の方には『最適』との折り紙つきです。
是非、一度お試し下さい。
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