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石川遼、夢のマスターズで通用するか?(4ページ目)

石川遼プロが、17歳にしてゴルフの祭典マスターズトーナメントに招待されることが決まりました。夢の舞台で、遼くんが活躍できるか、過去の日本人選手の活躍から検証します。

児山 和弘

執筆者:児山 和弘

ゴルフガイド

遼くんは活躍できるのか?

17歳で、マスターズに出場する石川遼プロ
以上のような点を鑑みると、石川プロのマスターズデビュー戦は非常に厳しいものになる可能性が高いといえます。

23歳でマスターズに初挑戦した中嶋常幸プロが、1973年に13番ホールで13打を記録するなど完膚なきまでに打ちのめされたほど。日本のトーナメントとは、別次元の世界がそこにはあるのでしょう。

石川プロが、活路を見出すとすればやはり飛距離。300ヤード以上飛ばすドライバーショットを持ってしてもマスターズの有力選手の中では、さしたるアドバンテージは得られませんが、それでもこれまでの日本人選手に比べると飛距離面のハンディは少ないはず。

ロングアイアンを得意としているのも好材料。飛距離が出るだけでなく、日本人離れした高弾道のショットを放つことができます。過去マスターズで好成績をあげた伊澤選手も同様の特徴を持っていました。オーガスタGCで多く存在する長いパー4のセカンドやパー5での2オン狙いでは優位に戦えるでしょう。13番ホールや15番ホールでは、イーグルが見られるかもしれません。

パターの名手であることも期待を抱かせてくれます。もっとも相手は、世界でも最も難易度の高いオーガスタGCの“ガラスのグリーン”。世界最強のタイガー・ウッズがパターを使って、グリーン外までボールが転がって出てしまうほど、信じられない転がり方をします。我々日本人ファンには、当時全盛期の尾崎将司プロが16番ホールで1メートル強につけながら、バーディーチャンスを外し数メートル先に転がった1990年の出来事などが記憶に残るところでしょう。

日本にいるときと同じようにドライバーにこだわり、1ラウンドでバーディー4つを目標にしたいと語る石川プロ。“パトロン”と呼ばれる大ギャラリーの中、夢のマスターズの舞台で実力が発揮できるか注目されます。

>>次は、他の日本人選手について>>
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