もう限界、インタビューをなかったことに・・・
――二人を見ていると職人気質みたいなところもありますよね。タッグ屋だったり、相手を光らせたりとかも抜群だし・・・。自らやりたいことってないのですか?ケイ:でも、結構やりたいことやってるから!
――いや、ちょっと違う気がするんですよね。それは、好きな様にはっちゃけて暴れているという意味ですよね?それよりも、もっと欲というか、自分がどうなっていきたい、みたいな。
シュウ:でも、それはあんまりないな。あるか?
ケイ:やりたいことやっているうちに、上の人間と当たる機会はくるでしょう。その流れで、当たるならやるよって感じで。
シュウ:シングルでも、何でもやるタイミングっていうのがあるからね。
ケイ:今はシングルで誰々と当たるっていう時期ではないし、俺らがサスケとやったのもタイミング。ここで(サスケに)噛み付けば上に上がれると思ったから、その通りにしただけ。
――例えば、エルドラドのトップ4が他団体で活躍する姿なんかは刺激になりますか?
ケイ:(少し考えて)あんまりないね。
シュウ:俺らはメキシコ時代から一緒だったから。T2Pでは、鯱魔神だった訳だし。
――あぁ、そうですね!じゃあ、T2P逆上陸ツアーでは一緒に来日してたんですか?
シュウ:いや、あの時(の鯱魔神)の中身は、清水基嗣とクビになった前団体の某ストーカー。そのストーカーはストンピングされて「うぇっ」って言って、すぐ正体ばれちゃって、グルティモから「あいつバカだな」って言われてた(笑)
――じゃあ、今自分達が闘っているリングで、誰と闘いたいとか、何をやりたいっていう欲はあります?
シュウ:なんかもっとプロレス業界だけじゃなくて、色んなことをしたいんだって。「プロレスラーと闘いたい」とかじゃなくて、もっと別なところに対戦相手を求めたい。
ケイ:人の及びも付かないところで闘っていきたいと思うよね。プロレスというものを通して。
――人の及びも付かないところとは?
シュウ:「プロレスラーなのに、そことやるのかよ?」って。
ケイ:だから闘い相手とか聞かれれば、アドルフ・ヒトラーとか、そういう風に言ってるんだけど。
――・・・。
シュウ:直接闘うとかじゃなくて、「あ、お前、ヒトラーを超えたな」、「超えたかぁ」みたいな、そういうレベルでやりたいよね。例えばの話。今の常識を覆すというか、型にはまらない。
――まあ、確かに「誰と闘いたい?」っていう質問は極めてプロレス的ではありますよね。
ケイ:だから、二人とも段々退屈になってきて、変な答え方になってきてるんだよ!コイツは下向いちゃってるし・・・。
シュウ:答えようがないよ~。具体的に誰々って言っても、それはある程度予想が付くし、誰に聞いても、最初はそういう質問から入るでしょ?だからこそ、このインタビューをも覆したいんだって。
ケイ:もうこの空気に耐えられなくなってきた・・・。
――ここにきて、ようやく話の趣旨が分かってきました。
ケイ:もうそろそろ限界にきているんで、このインタビューもなかったことにして貰える?
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・続・崩壊するインタビュー バラモン兄弟編