地域密着。ようやく築き上げたビジネスモデル
徹底したエンターテインメントとして他プロレス団体とは一線を画する大阪プロレス。地域密着の努力が2006年、実を結ぶか?(クリックすると拡大されます) |
「お金を生むということは人に会うこと。毎日誰かと会って繋がりを大切にする。悪い話があっても、それを上回るいい話が生まれる」。
地域密着という言葉は、野球、サッカーといったプロスポーツにおいてもさんざん叫ばれているが、本当の意味で地域に根差し活動を続けている球団、チーム、団体がどれだけあるのだろうか。
大阪プロレスは決して足元を見失うことなく、土・日・祝日、年末年始と、そのほとんどで興行を開催。常時200人前後のファンを集め、常設会場を利用することにより、遠征費やリング代といったコストを掛けずに安定収益を獲得するビジネスモデルを構築している。祝祭日に休みが全くない現状から、時には内部からの反発もあり、常設会場であるが故に、集客に苦戦することもあった。
「それでも、かき入れ時に試合をするのは当たり前じゃないですか」
デルフィン社長は語気鋭く言い放つ。この地道で堅実、徹底した営業努力により、経営の足腰は着実に強化されてきたのである。
雌伏の7年。2006、いよいよ雄飛のとき
そんな大阪プロレスは、2006年にいよいよ攻めへと転じる。プロバスケットボールbjリーグ・大阪EVESSAとコラボレーション・イベントを実施。その基盤をより一層強固に、また他スポーツジャンルからの新規ファン開拓も視野に入れながら、2月26日にはビックイベントも行う。今や大阪に在住する人間で、大阪プロレスの名を知らないものはいない。大阪プロレスは激闘の7年を経て、本格的なプロ組織として飛躍を遂げるべく動き始めた。デルフィンに来年の抱負を聞くと「プロレス界を変えるくらいのビックプランを練ってます」と頼もしげに語った。冒険を嫌い、堅実さを信条とするデルフィンの言葉だけに、かえって期待が持てる。
「来年に懸けてます」
デルフィンは力強く語り、最後はニッコリと笑みを浮かべてくれた。
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