大会直前、“優等生”から“喧嘩上等”に変わった魔裟斗

の発言の伏線には、マスコミを通して「魔裟斗を完封して、K-1を自分が背負う」と発した佐藤の言葉が先にあった訳だが、チャレンジャーとして挑む選手にすれば至極普通レベルの言葉でもあり、魔裟斗がそれに過剰反応している感は拭えない。

スーツの魔裟斗
スーツ姿で記者たちの前に現れる事も珍しくなくなった、“ジェントルマン”魔裟斗。だが、どんな笑顔で居ても、眼に宿る光は依然鋭い
かつては、小比類巻貴之を始めとするライバルたちに厳しい言葉や露骨な嫌悪感までを口にし、ギラギラした闘争心で逆にファンの心をつかんで来た魔裟斗だが、昨年二月に女優の矢沢心さんと入籍して家庭をもったという背景もあり、最近は優等生的な発言が目立つ。「近所付き合いもあるので、あまり酷い言葉も使わないようにしたい」などはその最たる部分だ。また、注目度が上がるに従ってサッカーや野球などに並ぶトップのスポーツ選手となったという自覚も育まれたのか、紳士ぶりをアピールしてきた。

それでも時折、後輩であるHIROYAの闘いぶりに「がむしゃらさが無い」といった直言を放つ事もあったが、それはあくまで先輩としての叱咤激励の範疇。ある意味、“大人になった”魔裟斗の落ち着きぶりに、MAXという舞台のスポーツとして成熟が反映してきたわけだが、いざ魔裟斗がおとなしくなってしまうと、それに代わる人材もおらず、結局MAX自体から若干活力が失われたようにも感じられたのは事実である。

だからこそ、この久しぶりの“喧嘩上等モード”全開の発言にマスコミも色めき立つ。

いったい、魔裟斗に何が起こったのだろう。また佐藤の何が彼の怒りをそそるのだろうか。