マスコミ各位殿
マスコミの皆様方におかれましては、平素より格別のお引き立てを賜わり、誠にありがとうございます。
さて、この度は弊社と長期契約期間中にあるボブ・サップ選手の件に関しまして、大変お騒がせし、ご心配をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます。ご存知のように、サップ選手は5月13日の「K-1 オランダ大会」でアーネスト・ホースト選手と対戦する予定だったにもかかわらず、当日会場で開会式にも出席しておきながら、試合をボイコットして会場をあとにしました。このことについて、6月27日にサップ選手より、第三者を介して「声明文」がリリースされましたので、混乱を防ぐ意味もあって、あえて弊社の見解を述べようと思います。
サップ選手が出した「声明文」の中には、このオランダ大会に関して、事実に反することが多数書かれています。その中でも、とりわけ重大な事実誤認部分について以下のとおり正させていただきます。
1.まず、サップ選手は昨年末より、K-1との長期契約期間を更に延長したいという意思を持ち、契約の見直しを申し出てきました。その際、サップ選手は、他団体から高額のオファーを受けているので、延長の条件も高額であるべきだとの要求がなされました。私共も、こうしたサップ選手の要求に対し、可能な限りサップ選手の意向を汲んであげようと思い、本人と具体的な条件につき直接交渉してきました。そこでは、当然のことながら、5月13日のオランダ大会における対ホースト戦が前提となっていました。
2006年4月の終わりごろ、サップ選手から、自分の代理人として、山森克史国際法律事務所の山森克史弁護士を立てたいとの意向が表明され、具体的な延長契約書の完成に向けて、山森弁護士を含む関係者全員が鋭意作業を続けていました。ところが、オランダ大会の約一週間前である2006年5月7日に突然、PRIDEを主催する(株)DSEの弁護士を務めているマイケル・コネット氏(日本在住米国人弁護士)から弊社に対し、「今回はあくまで個人的にボブの相談相手になっている。あくまで主任弁護士は山森先生である。」という前提で、自分もサップ選手側の代理人であるとの連絡が入りました。マイケル・コネット氏は日本での弁護士資格を有していないことからしても、何故このタイミングで別の弁護士が増えるのか、私共は当惑しましたが、サップ選手から「あくまでも主任は山森弁護士で、延長契約書を確認するのも山森弁護士であるから、山森弁護士と遣り取りして欲しい。」との指示を受けたので、私共は、山森弁護士と話を続けることにしました。なお、後で発覚したのですが、山森弁護士は、上記コネット弁護士の紹介でサップ選手を代理するに至ったようです。
上記オランダ大会が目前に迫っていた2006年5月11日深夜、延長契約が弁護士間で一旦合意されました。しかしながら、サップ選手の方から、延長契約の大枠すら覆すような全く新しい提案が突然なされました。オランダ大会の2日前に、これまで話し合い、かつ了解してきた内容を大きく覆され、私共のみならず、山森弁護士まで大いに困惑しました。しかし、熟慮した結果、サップ選手の要求を極限まで認める方向で協議が再開されました。関係者の必死の努力で、2006年5月13日(試合当日)の早朝から午前中にかけて、弁護士間で新たな延長契約書が整備され、後は署名を待つのみとなりました。上記の遣り取りにつきましては、全てEメール・ファクシミリ等で記録されています。
こうした関係者の努力にもかかわらず、試合当日になって、再びサップ選手が延長契約の大枠を変えたい旨申し出てきました。今回は、前回の変更要求をさらに上回り、「もう延長契約に興味はない。この試合が終わったら、現在の長期契約を破棄してほしい。認めなければ試合には出ない。今回の試合の報酬は無料でよいから自分を長期契約からリリースしろ」と強要してきたのです。私共は、本当にサップ選手は真面目に私共と向き合う意思があるのかと大いに不安になりました。当然のことながら、こうした強要に屈することは出来ないので、私共は、サップ選手の申し出を断りました。当日サップ選手が長期契約破棄を迫ってきたことについては、延長契約にご尽力いただいた山森弁護士にとっても驚きであり、むしろ、サップ選手には、延長契約がまとまりかけだしたころから、別の者と連絡を取っていた節があります。その後、サップ選手や山森弁護士と遣り取りを繰り返し、なんとかサップ選手に会場に来てもらったのですが、自身の試合の30分前に、自ら作った長期契約破棄のための合意書と思しき書面を手にリングサイドに現れ、署名を強要してきたのです。私自身は試合の解説をしていましたので、その時リングサイドで何が起こっているのか正確に把握できず、対応することも出来ませんでした。そしてそのままサップ選手は会場をあとにしたのです。もちろん、リングサイドで観戦していた石井館長は、現在K-1の現場から離れている立場なので、サップ選手が何故そのような要求をしているかの背景すら知らない上に、サップ選手が押し付けてきた長期契約破棄のための合意書と思しき書面の意味も存在も知らなかったことは言うまでもありません。
マスコミの皆様方におかれましては、平素より格別のお引き立てを賜わり、誠にありがとうございます。
さて、この度は弊社と長期契約期間中にあるボブ・サップ選手の件に関しまして、大変お騒がせし、ご心配をおかけしていることを心よりお詫び申し上げます。ご存知のように、サップ選手は5月13日の「K-1 オランダ大会」でアーネスト・ホースト選手と対戦する予定だったにもかかわらず、当日会場で開会式にも出席しておきながら、試合をボイコットして会場をあとにしました。このことについて、6月27日にサップ選手より、第三者を介して「声明文」がリリースされましたので、混乱を防ぐ意味もあって、あえて弊社の見解を述べようと思います。
サップ選手が出した「声明文」の中には、このオランダ大会に関して、事実に反することが多数書かれています。その中でも、とりわけ重大な事実誤認部分について以下のとおり正させていただきます。
1.まず、サップ選手は昨年末より、K-1との長期契約期間を更に延長したいという意思を持ち、契約の見直しを申し出てきました。その際、サップ選手は、他団体から高額のオファーを受けているので、延長の条件も高額であるべきだとの要求がなされました。私共も、こうしたサップ選手の要求に対し、可能な限りサップ選手の意向を汲んであげようと思い、本人と具体的な条件につき直接交渉してきました。そこでは、当然のことながら、5月13日のオランダ大会における対ホースト戦が前提となっていました。
2006年4月の終わりごろ、サップ選手から、自分の代理人として、山森克史国際法律事務所の山森克史弁護士を立てたいとの意向が表明され、具体的な延長契約書の完成に向けて、山森弁護士を含む関係者全員が鋭意作業を続けていました。ところが、オランダ大会の約一週間前である2006年5月7日に突然、PRIDEを主催する(株)DSEの弁護士を務めているマイケル・コネット氏(日本在住米国人弁護士)から弊社に対し、「今回はあくまで個人的にボブの相談相手になっている。あくまで主任弁護士は山森先生である。」という前提で、自分もサップ選手側の代理人であるとの連絡が入りました。マイケル・コネット氏は日本での弁護士資格を有していないことからしても、何故このタイミングで別の弁護士が増えるのか、私共は当惑しましたが、サップ選手から「あくまでも主任は山森弁護士で、延長契約書を確認するのも山森弁護士であるから、山森弁護士と遣り取りして欲しい。」との指示を受けたので、私共は、山森弁護士と話を続けることにしました。なお、後で発覚したのですが、山森弁護士は、上記コネット弁護士の紹介でサップ選手を代理するに至ったようです。
上記オランダ大会が目前に迫っていた2006年5月11日深夜、延長契約が弁護士間で一旦合意されました。しかしながら、サップ選手の方から、延長契約の大枠すら覆すような全く新しい提案が突然なされました。オランダ大会の2日前に、これまで話し合い、かつ了解してきた内容を大きく覆され、私共のみならず、山森弁護士まで大いに困惑しました。しかし、熟慮した結果、サップ選手の要求を極限まで認める方向で協議が再開されました。関係者の必死の努力で、2006年5月13日(試合当日)の早朝から午前中にかけて、弁護士間で新たな延長契約書が整備され、後は署名を待つのみとなりました。上記の遣り取りにつきましては、全てEメール・ファクシミリ等で記録されています。
こうした関係者の努力にもかかわらず、試合当日になって、再びサップ選手が延長契約の大枠を変えたい旨申し出てきました。今回は、前回の変更要求をさらに上回り、「もう延長契約に興味はない。この試合が終わったら、現在の長期契約を破棄してほしい。認めなければ試合には出ない。今回の試合の報酬は無料でよいから自分を長期契約からリリースしろ」と強要してきたのです。私共は、本当にサップ選手は真面目に私共と向き合う意思があるのかと大いに不安になりました。当然のことながら、こうした強要に屈することは出来ないので、私共は、サップ選手の申し出を断りました。当日サップ選手が長期契約破棄を迫ってきたことについては、延長契約にご尽力いただいた山森弁護士にとっても驚きであり、むしろ、サップ選手には、延長契約がまとまりかけだしたころから、別の者と連絡を取っていた節があります。その後、サップ選手や山森弁護士と遣り取りを繰り返し、なんとかサップ選手に会場に来てもらったのですが、自身の試合の30分前に、自ら作った長期契約破棄のための合意書と思しき書面を手にリングサイドに現れ、署名を強要してきたのです。私自身は試合の解説をしていましたので、その時リングサイドで何が起こっているのか正確に把握できず、対応することも出来ませんでした。そしてそのままサップ選手は会場をあとにしたのです。もちろん、リングサイドで観戦していた石井館長は、現在K-1の現場から離れている立場なので、サップ選手が何故そのような要求をしているかの背景すら知らない上に、サップ選手が押し付けてきた長期契約破棄のための合意書と思しき書面の意味も存在も知らなかったことは言うまでもありません。