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5.2K-1MAX開幕戦。隠された負傷の秘密を語る 魔裟斗、苦悩の心境を告白(2ページ目)

5.2K-1MAX開幕戦、楽勝と見られていたイム戦を判定で切り抜けた魔裟斗。実は右足靭帯損傷という重大な怪我を押しての出撃だった。試合終了後のインタビューを全掲載。

執筆者:井田 英登

「靭帯が切れていないなら、やめる理由も無い」

魔裟斗「練習自体…何日だったかな15日に怪我して、そっから全然練習できなくなって、だから公開記者会見のときあれだけイライラしてたんですよ。いつもあんなにイライラしてないじゃないですか。『大丈夫かな』って不安もあったし。だから久しぶりにっていうか、初めてあんなに試合の直前にイライラしてしまったし」

Q 試合に出ることを最終的に決めたのは?

魔裟斗「ケガしたときにも出るって決めてたけど。ケガしたのが金曜日で「土日休めば治るかな」って思ったけど、月曜日にスパーリングやってみたら軽くでも全然蹴れないし、パンチも踏み込もうと思っても踏み込めないし。スパーリングも1Rぐらいで終わっちゃって。で『だめだ、どうしよう。もう止めようかな』と思って、そのまま病院に行って。その次の日、2日間行って、レントゲン撮ってもらったら『靭帯は切れてない』ってことだったんで、靭帯切れてないなら、止める理由はないなと。靭帯が切れてるって言われたら止めてたかもしんないけど、切れてないってことだったんで、やるしかないなと、そこで覚悟を決めて、だからラスト二週間はパンチを打ってるぐらいで、スパーリングも早めにあがって」

Q 不安はありませんでしたか?

魔裟斗「不安は…いつも3週間前から追い込みにはいるんだけど、その追い込みができない不安と焦りはありましたね。いつも追い込んで追い込んで試合に出るけど、それができない不安はあったかな。でも伊原会長から『これを乗り越えればまた強くなる』って風に言われてたから、これで一皮むけたかなって」

Q 今日の試合で左への不安は?

魔裟斗「今日、左は1発蹴ってみましたけどね。空振りでしたけど。まぁ、大丈夫ですね」

Q 今日はドスンという踏み込みの音が目立ってましたが?

魔裟斗「目立ってましたか? 今日はワンツーの右ばっかり狙ってましたね。最初からイメージしてた右ストレートで倒してやろうって、そんな意識が強かった」

Q 逆にその右が中盤以降、見切られていたようですが。心理的に焦りはなかった?

魔裟斗「まあ1R終わった時点で負けはないと思って。あとは勝つとしても判定か、倒すかかどっちかだと思ったんで。そういう感じで、心理的な焦りはまったくなかったですね」

Q 技術的に右にこだわって倒しに行った理由は?

魔裟斗
「いままで倒すパンチは左だったんですけど、だいぶ右の練習をして、右が伸びるパンチが打てるようになったんで。逆にその右が使えるようになれば左ももっと活きるだろうし。そういう意味で今回は右を重点的に使ってみたって感じですね」
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