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乱闘、ルール無視続出。迷走するK-1シーンに緊急提言 「リーダー角田一人体制待望論」(4ページ目)

石井館長収監以降、絶対的な指導者を失って迷走する巨大組織K-1。先日のモンターニャ暴走に代表される不祥事連発の現状を救えるのは、強靱な意志をもったリーダー角田信朗の決起だけではないのか?

執筆者:井田 英登

なにより今K-1に必要なのは“オレが仕切る”“オレが責任を取る”という断固たる姿勢であり、ヴィジョンなのだ。ここに掲載した角田氏の言葉は強力である。また迷走する現在のK-1の状況の中で、唯一明快なヴィジョンを持っていて、魅力的でもある。それだけ強い言葉を吐くのなら、全てを捨てて、K-1に専念する姿を見せて欲しい。

他人事のように「僕を競技統括のポジションに専念させる体制をつくって欲しい」というのでは、誰もついてこない。今必要なのは「僕がK-1を仕切ります。任せてください」の一言以外ありえない。現実的には角田氏にも生活があり、K-1内部にもいろいろな利権や人間関係が渦巻いているだろう。しかし、一般の企業でも経営の傾いた会社を再建させるために、まず必要なのは、その仕事に全身全霊を傾け、その仕事に全責任を負う「船頭」の存在であろう。腰掛けや兼任でカタがつくほど、今のK-1の置かれた状況は甘くはないし、失った信頼も小さくはないのだ。

もし、本当にその覚悟を体を張って見せてくれるなら、我々もメディアとしてどんなバックアップも厭わないつもりである。そして全てのK-1ファンも口先だけではなく、体を張って「この場所」を守ろうとするリーダーの出現を望んでいると、僕は思う。

スポーツは時代を映す鏡とも言われるが、まさに今K-1の置かれている苦境は、不興にあえぎ、方向性を見失った日本全体の縮図とも言える。誰もがリスクを恐れて、責任を回避し、議論が空転する。企業も政府も口先にぎやかなことは言う人間ばかりで、本当に汗をかき、血を流して全体を支えようとはしない。選手として何度も修羅場をくぐり、魂を削ってきたはずの角田氏だからこそ、引退後の第二ラウンド、もう一度闘いの最前線に飛びだして行く姿を見せて欲しい。
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