WORLD GPシリーズの開幕戦となった3月17日の「K-1 GRADIATORS」のメインイベント「バンナVSベルナルド」の一戦は、その衝撃的な幕切れ故にK-1ファンの間で永久に語り継がれるような試合となった。熱狂したファンの歓声で、リング上の選手にも、レフェリーにも試合終了のゴングが聞こえないという空前絶後の事態が勃発したからだ。そのうえ間の悪いことに、その前後のタイミングでラッシュをかけたベルナルドの左フックが、バンナの顎を打ち抜き、バンナがノックアウトされてしまったからだ。果たしてフィニッシュブローはゴング前だったのか、それともゴングはすでに鳴っていたのか?事態は紛糾した
一旦はドクター/審判団の判断で3分間のインターバルの後試合続行という裁定が下されたものの、10カウント級の衝撃を頭部に負ったとバンナが主張。試合続行は出来ないというということでがバンナ陣営はタオルを投入。大会はベルナルドのTKO勝利ということで幕を閉じたのだが・・・。
大会終了後のバックステージでは、事態を重く見た石井館長が、試合に関わった選手、スタッフを招集し、事情を聴取。一旦下されたベルナルドの勝利を「翌朝までの館長預かり」という形で白紙に戻すという緊急事態にまで発展したのだった。