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星野ジャパン北京五輪「完敗」3つの理由(2ページ目)

星野ジャパンがメダルを取ることなく、北京五輪を終えた。その敗因を探ると、大きく3つに集約される。データ収集、ストライクゾーンへの対応、勝ちへの執念だ。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

国際試合のストライクゾーン対策はしていたか?

2つ目は、ストライクゾーンを投手も打者も最後までつかみきれなかったこと。これが致命的だった。五輪のような国際試合での審判は、メジャーリーグの審判ではないし、もちろんWBC(ワールドベースボール・クラシック)の審判とも違う。外角のストライクゾーンが広くて甘いのではなく、内、外角を均等に取る傾向にある。日本のプロ野球の審判も基本的にはそうだったが、メジャーへの流出が盛んになった近年、外角がやや甘くなってきた。日本選手はそのストライクゾーンで戦ってしまった。

その結果、投手は外角低めの「いいコース」に決まったにも関わらず「ボール」とジャッジされ、リズムを崩していった。打者は自信を持って見逃したタマが「ストライク」とコールされ、タイミングを狂わされていった。国際試合の大舞台ですぐの修正はなかなか効かない。優勝した韓国のように国際試合のストライクゾーンをあらかじめ頭と体に叩き込んで臨まないと対応は難しいのだ。
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