相手を倒す貪欲さを持ち合わせていたか?

そして3つ目は、残念ながら「国」への思いが弱かったような気がする。アメリカに住むと非常にわかる事柄として、日本人は浮いている。なぜか? 日本人は日本を代表してアメリカに来ているという意識が希薄だからだ。韓国人や中国人は間違いなくその国を代表して海を渡って来たという意識が強く、ある意味ではその国を捨てて来ている。だから成功する確率が高い。

そこまでの意識は日本人にはなく、ここ一番で発揮する力が弱い。世界で勝つために「国」への強い思いと、何としてでも相手を倒す貪欲さが必要不可欠であることを、今回の星野ジャパンは教えてくれたと思う。

野球は我々が思っているほど広い地域や国で行われていない。お金もかかる。しかしながらソフトボール同様、これほど人々を感動させる要素を多く持っている競技も少ない。五輪種目として2016年には復活させるため、来年2009年3月開催のWBC成功が大きなカギとなるが、そこでディフェンディング・チャンピオンの日本が指導的立場を取れるのか。重要な半年になりそうだ。



<関連リンク>
野球北京五輪

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。