選手のレベルは?
選手をチェックする石毛代表 |
これら上位レベルの選手は、このチャンスを大いに歓迎していた。独立リーグは、社会人野球よりも「夢のある」プロ志向選手の受け皿として有効に機能するように思えたのだ。
また、四国独立リーグ側からすれば「予期せぬ」選手も参加していた。二人の外国人選手だ。そのうちの一人、アメリカ人のデーミアン投手(18)は、この日投手最速となる145キロを投げた。「日本人の受け皿に」と考えていた石毛代表はこの結果に戸惑っているようで、最終的に受け入れるかどうかは不明だ。
独立リーグと「石毛カラー」
記者会見に応じる石毛代表 |
また、この日を通じて「石毛カラー」なるものが随所に現れていた。茶髪やピアスの選手には苦笑いし、一次審査通過者には激しい檄を飛ばし、「ハッスルプレー」を求めた。日本人にとって高校野球が訴求する要素である、全力疾走や純粋無垢さなど、「古き良き規律正しい野球」を求めている姿勢がありありと感じられた。
最終的な選手決定は?
この日の東京を含め、高松市を皮切りに全国5箇所(他は札幌・大阪・名古屋)で行われたトライアウトは12月に終了し、参加者は合計1100人を越えた。一次審査通過者は約700人と多く、その中から最終通過者約100名を選考しなければならない。二次審査自体、一人一人のプレーヤーを細かく見られるものではなかったので、明らかに上位レベルの選手はともかく、ボーダーラインの選手を絞り込む作業はかなり大変なものになるだろう。1月末を目途に合格者が決定される見通しだが、四国独立リーグの運営母体であるIBLJでは、1月中旬にもう一度、採用候補者を集めた紅白戦形式のテストを検討しているようだ。
私は今後も引き続き、四国独立リーグの取材を続けていくつもりだ。次はIBLJ(四国独立リーグの運営母体:石毛代表)へのインタビューを予定している。
関連リンク:
- 「四国独立リーグ構想の成算」(2004/09/30)
- 「四国独立リーグ、合格者発表」(2004/01/14)
- IBLJ公式ページ
- 四国独立リーグ チーム名募集(BIGLOBE)
- 四国独立リーグ トライアウトリポート(スポーツナビ)