第2ステージ展望
第1ステージの勝者を今シーズン1位のダイエーが待ちかまえる第2ステージ。日本ハムが進出の場合、シーズン5ゲーム差以上のため、ダイエーにあらかじめ1勝が与えられる。西武が進出の場合はダイエーに1勝のアドバンテージは与えられない。第1ステージの第一戦・第二戦先発投手が中4日でそのまま第2ステージの第一戦・第二戦に先発する形になるが、中4日の疲労とコンディショニングも一つのカギとなる。ダイエーはゲーム感覚が空くため、調整は十分できるが、第1ステージ勝者の勢いを止めることが重要になる。
対日本ハムの場合、ともに強力打線で打撃戦が予想されるが、一勝のハンデは日本ハムにとって重いだろう。日本ハムは初戦を取ってタイ、負ければ即王手だ。初戦が特に重要になる。今シーズンの対ダイエー戦成績は10勝15敗と分が悪い。
対西武の場合、今シーズン14勝11敗と分がいい西武がそのまま投手力で抑えきれるかがポイントになる。エース松坂・張の出来、西口の故障明けの調子に左右されるだろう。先発が早々にKOされると西武には苦しい展開になる。
ダイエーの先発陣は新垣が好調だが、和田はオリンピック明けはやや打ち込まれている。斉藤は不安定で、終盤好調の倉野の先発もある。打線は故障明けのバルデスの目途が立てば6番に入るだろう。ダイエーお得意の集中打が出れば無敵だ。
チーム | 年間成績 | 9月月間成績 | チーム防御率 | チーム打率 | 対ダイエー戦成績 |
---|---|---|---|---|---|
ダイエー | 77勝52敗4分 | 9勝5敗 | 4.57 | .292 | |
西武 | 74勝58敗1分 | 6勝7敗 | 4.28 | .276 | 14勝11敗 |
日本ハム | 66勝65敗2分 | 9勝5敗 | 4.72 | .281 | 10勝15敗2分 |
福岡ダイエーホークス
【予想ピッチングオーダー】選手 | 試合 | 勝敗 | 防御率 | |
---|---|---|---|---|
先発 | 和田(左) | 19 | 10勝6敗0S | 4.34 |
先発 | 新垣 | 25 | 11勝8敗0S | 3.27 |
先発 | 斉藤 | 22 | 10勝7敗0S | 6.26 |
(先発) | 倉野 | 37 | 9勝1敗0S | 2.54 |
中継ぎ | 杉内(左) | 10 | 2勝3敗0S | 6.89 |
中継ぎ | 松(左) | 40 | 0勝1敗0S | 4.82 |
中継ぎ | 山田 | 35 | 6勝2敗1S | 3.90 |
中継ぎ | 佐藤 | 40 | 2勝1敗0S | 3.73 |
中継ぎ | 吉武 | 13 | 0勝0敗2S | 1.84 |
抑え | 三瀬(左) | 55 | 4勝3敗28S | 3.05 |
第一戦先発は和田か終盤好調の新垣。昨年の最多勝投手斉藤は先発で起用される模様だが、信頼感が欠ける。先発4番手候補は倉野、故障から復帰の杉内は中継ぎ。同じく故障明けのグーリンは枠の関係で登録から外れそう。先発・中継ぎが踏ん張り、今年のセーブ王、ルーキー三瀬まで繋ぎたい。
【予想バッティングオーダー】
打順 | 守備 | 選手 | 試合 | 打率 | HR | 打点 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 遊 | 川崎(左) | 133 | .303 | 4 | 45 |
2 | 三 | 本間(左) | 88 | .289 | 2 | 24 |
3 | 二 | 井口 | 124 | .333 | 24 | 89 |
4 | 一 | 松中(左) | 130 | .357 | 44 | 120 |
5 | 捕 | 城島 | 116 | .338 | 36 | 91 |
6 | 左 | バルデス(左) | 115 | .279 | 18 | 74 |
7 | 指 | ズレータ | 130 | .283 | 37 | 100 |
8 | 右 | 宮地(左) | 93 | .309 | 3 | 24 |
9 | 中 | 柴原(左) | 58 | .270 | 7 | 39 |
控え | 捕 | 田口 | 28 | .223 | 0 | 6 |
控え | 内 | 吉本 | 56 | .200 | 0 | 16 |
控え | 内 | 鳥越 | 42 | .259 | 1 | 5 |
控え | 外 | 出口 | 61 | .217 | 2 | 17 |
控え | 外 | 荒金 | 74 | .213 | 3 | 15 |
控え | 外 | 大道 | 36 | .297 | 1 | 13 |
上記は右投手用のオーダーで、1・2番と7~9番は流動的。左投手の場合、三塁は吉本・鳥越、外野の一角は出口・荒金から先発が選ばれる。今年の盗塁王川崎が1番または2番で打線を引っ張る。中軸は三冠王松中を中心とする驚異的な打線だ。