プロ野球/プロ野球 関連コラム

日本プロ野球の長時間ゲーム化の実態を検証する 「堀内監督、職場放棄率8割!」(3ページ目)

2003シーズン開幕前、巨人堀内監督は『試合時間短縮のための禁止事項6か条』を選手に徹底させ、試合時間を3時間以内にするとの方針を掲げた。果たしてその公約は守られたのだろうか。

執筆者:コモエスタ 坂本

メジャーリーグの試合時間短縮法に学ぶ

話は変わって、メジャーリーグだ。メジャーの試合中継を見ているとわかると思うが、試合のテンポが日本のそれに比べると格段に速い。その理由は、2003年シーズン前のコミッショナー通達が功を奏したからだ。延長戦を除いた試合時間目標が2時間45分と設定されたが、結果的に2時間46分平均という試合時間が実現できたのである。

短縮のためのマニフェストは、堀内監督のそれよりも至って簡単で、しかも明確だ。基本的には2つで、「イニング間の攻守交替時間を2分5秒以内」「走者がいない時の投球間隔を12秒以内(以前は20秒以内)」である。たったこれだけでよかったのだ。

このメジャーリーグの試合時間短縮方針は、人気回復策の一つとして実行された。間延びした試合は当然のことながらファン離れを生む。3時間超の試合が常態という、日本プロ野球の現状は変える必要があるだろう。また、無視できない放映権収入を考えても、放送に対応した何らかの時間制限を設けることも必要かもしれない。

例えばメジャーの場合、上のマニフェストのうち、全国放映の際はCMを2分間インサートできるように、攻守交替時間は2分25秒までOKという特例がある。日本の野球中継(特に巨人戦)の際に腹立たしい、暴力的なCM挿入(CM明けにもう1アウトだったりする)などを避けるためにも、これらの方策を是非導入してもらいたいと思うのは、私だけではないだろう。


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