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阿部移籍で千葉が得るもの、失うもの(3ページ目)

阿部勇樹と坂本将貴が移籍する千葉だが、その背景にはしたたかな戦略が隠されている。またそこには、大きな期待と少々の不安が見え隠れするのである。

執筆者:杉浦 義宏

今後の期待と不安

2人のレギュラーが抜けたままでは新シーズンは戦えないので、そこを埋める穴を考えなければならないのだが、そこにぬかりはない。坂本の代わりには先述の水野・山岸2人がおり、阿部の代わりにはC大阪の下村東美や名古屋の角田誠などの獲得を狙っているという。それも約4億円といわれる阿部の移籍金があって初めて可能となる話である。そのほかにも、J2得点王の新居辰基を完全移籍で獲得し、元日本代表の黒部光昭(京都)をレンタル移籍での獲得も目論んでいる。

彼ら全てを獲得できれば戦力とすれば昨シーズン以上となるだろう。だが、能力の足し算が結果に繋がらないのがサッカーである。昨シーズン、アマル・オシム氏が指揮を取り始めてからのリーグ戦の成績は8勝14敗と大きく負け越している。昨シーズンの課題が克服され、チームとして戦術理解が統一されなければ、個ではなくチームで戦う千葉としては結果が伴わない。

また、これまでチームのキャプテンだった阿部と選手会長だった坂本はプレーだけでなく精神面でも大黒柱だった。この役割を誰が担えるかが最大の穴かもしれない。



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