第5回 2001年 韓国・日本大会(5月30日~6月10日)
FIFAワールドカップTMの1年前、5月30日から大会は始まった。日本はグループリーグ1位で決勝トーナメントへ進出。一方の韓国は、得失点差でグループリーグ敗退と明暗を分けた。決勝はフランスと日本。1-0でフランスが優勝した。<参加国>
フランス ※2000年欧州選手権優勝
ブラジル ※1999年コパ・アメリカ優勝
カメルーン ※2000年アフリカ選手権優勝
メキシコ ※前回王者
カナダ ※2000年ゴールド・カップ準優勝
オーストラリア ※2000年オセアニア選手権優勝
日本 ※2000年アジアカップ優勝&開催国
韓国 ※開催国
<1次リーグ グループA>
1位 フランス 2勝1敗 ※1・2・3位は得失点差
2位 オーストラリア 2勝1敗
3位 韓国 2勝1敗
4位 メキシコ 3敗
フランス 5-0 韓国
オーストラリア 2-0 メキシコ
オーストラリア 1-0 フランス
韓国 2-1 メキシコ
フランス 4-0 メキシコ
韓国 1-0 オーストラリア
韓国は初戦でフランスに大敗。そのフランスがオーストラリアに敗れたため、韓国はとばっちりを受ける事になる。2勝1敗で、フランス、オーストラリア、韓国の3カ国が並ぶが、得失点差で韓国は予選リーグ敗退。この時期の韓国は暗雲が立ち込めていた…。
<1次リーグ グループB>
1位 日本 2勝1分
2位 ブラジル 1勝2分
3位 カメルーン 1勝2敗
4位 カナダ 2敗1分
ブラジル 2-0 カメルーン
日本 3-0 カナダ
カナダ 0-0 ブラジル
日本 2-0 カメルーン
ブラジル 0-0 日本
カメルーン 2-0 カナダ
日本は初戦、新潟スタジアムでカナダを3-0と一蹴。直前のフランス、スペイン遠征で惨敗していただけに、自信を取り戻す勝利となった。カナダ戦は前半無得点に終わったが後半12分、小野選手のフリーキックで先制すると、森島・西澤選手のセレッソ大阪コンビが1点ずつを上げ快勝。この時の小野選手と中田選手がフリーキックをどちらが蹴るかを決めた「口ジャンケン」は有名なエピソード。
第2戦も新潟でのゲーム。この日トルシエジャパンは宝物を手にする。鈴木隆行!金髪の狼が前半8分、後半20分に2得点。初先発のチャンスを生かした。これ以後、鈴木選手は代表に定着。FIFAワールドカップTMでもグループリーグ3試合に先発出場した。
第3戦は若手主体のブラジルと鹿島スタジアムで対戦。前の試合で準決勝進出を決めた日本は、メンバーを入れ替えるも0-0のドロー。2勝1分、B組1位で準決勝進出となった。
<準決勝>
日本 1-0 オーストラリア
フランス 2-1 ブラジル
土砂降りの横浜国際、メインスタンドからバックスタンドが、かすんで見えなくなるほどだった。この雨中の激戦を制したのは中田英寿選手のフリーキック。前半43分ゴール前から、すべりやすい芝を利用してグラウンダーの強烈なシュートを叩き込んだ。後半11分に鈴木選手が退場となり、10人となったがこの1点を守り切り日本は決勝進出。しかし中田英寿選手は、所属のASローマの優勝に向けた戦いに参加するため、この試合後イタリアへ戻った。その後、しばらくトルシエ監督との確執が噂されることとなる。
<3位決定戦>
オーストラリア 1-0 ブラジル
オーストラリアは蔚山(ウルサン)で、ブラジルを破り3位になる。この大会でオーストラリアは、フランスとブラジル(ともにベストメンバーではないが…)の当時の世界ランク1・2位を破った。
<決勝>
フランス 1-0 日本
3月にパリで対戦、その時は0-5と惨敗した。いわゆる「サンドニの惨劇」と呼ばれる1戦。それから2ヵ月半。結果は1-0だが、フランスが開催国に敬意を払っているのを感じる試合だった。「世界は強い」ということを改めて実感した準優勝ともいえるだろう。
●第6回 2003年フランス大会へ続く…