財政面でもイングランド「4強」はベスト10入り
今シーズンもすでにイタリアのクラブは姿を消したが、イタリアの報道ではその理由の1つをクラブ財政面での差にあるとしている。最新版「デロイト・フットボール・マネーリーグ」の調査によると、昨シーズン、イタリアは特に財政面ではイングランドに大きく水を空けられており、イングランドの4強とバイエルン、スペインのバルセロナとレアル・マドリーが財政面では上位を占め、インテル、ユヴェントス、ミラン、ローマはいずれもその後塵を拝している(表1参照)。
もっともインテル、ミラン、ローマは収入自体増えているのだが、セリエBに降格していたユヴェントスや、クラブの破綻危機にあったラツィオなどは、放映権収入などの激減もあり、かなりシビアな懐具合となっていた模様。
特ユヴェントスは、昨年発表された同じ調査において、セリエBに落ちた2006-07シーズンは3位から一気に12位にランクダウン。放映権やチケットの売り上げなどCLで上位に進出することが、クラブの財政面は大きく影響を与えていることがうかがえる。
また、イングランドでは上位クラブだけでなく、中位、下位のクラブが外国資本の買収が続き、イングランドのプレミアシップが選手にとって収入面でもレベルの面においても魅力あるリーグになっていることも要因の1つとなっているだろう。