新たなベストゴールを決めることができるか
久しぶりに出場するチャンピオンズ・リーグ(CL)で、今後いくつゴールを挙げられるか。 |
そのひとつが2001年10月6日、2002年ワールドカップ日韓大会の欧州最終予選でのゴールだ。ハンガリーとのこの試合に勝てば本選出場が決まる試合だった。得点力不足が指摘されていたイタリア代表は、ファンの不満が募り、パルマのスタディオ・エンニオ・タルディーニには「バッジョを代表に!」という声も挙がっていた。
前半終了寸前、ゴール正面でFKをもらったイタリアはデル・ピエロが左隅に鮮やかに決め、そのまま1-0で逃げ切った。これは流れからのゴールではなくFKだったものの、バッジョ待望論の批判をかわした見事なゴールであった。
また、翌年の本大会では、10番をトッティに奪われ、レギュラーの座も明け渡した格好となった。しかし、グループリーグ最終戦、1勝1分けで迎えたイタリアは、決勝トーナメント進出に向けて引き分け以上が求められていた。
0-1のビハインドで迎えた後半32分、交代出場したデル・ピエロは40分にゴールを決め、これでイタリアは決勝トーナメント進出の切符を手に入れた。このとき、天を指さしたデル・ピエロは、この大会を見ることなく亡くなった父へ捧げるゴールといわれた。
すでにチャンピオンズ・リーグ(CL)の決勝トーナメント進出が決まっているユヴェントス。デル・ピエロは今後もファンにとって“新しいベストゴール”となる活躍を見せることができるだろうか?
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