ワールドサッカー/欧州サッカー

インテルとミラン、1月の補強が鍵を握る!

ミランはクラブW杯は優勝したものの、リーグでは12位。CL決勝T1回戦の相手も好調のアーセナルだけに、補強は必至だ。一方、リーグ戦は順調のインテルも、ビッグイヤー獲得のためには戦力アップは至上命題か。

執筆者:斉藤 健仁

12月23日に行われたミラノ・ダービーでは、首位のインテルがミランを2-1で退けた。

ミランはクラブW杯のタイトルは取ったものの、肝心のリーグ戦では12位と低迷。チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の相手も好調のアーセナル(イングランド)だけに、1月の補強は必至だ。一方、リーグ戦は順調のインテルも、1回戦は強豪リヴァプール(イングランド)。悲願のビッグイヤー獲得のためには戦力アップは至上命題か。

怪我人続きのインテル イタリア人選手獲得か

来年100周年を迎えるインテル。是非ともCL制覇を果たしたいところだ。
昨季に続き、セリエAのトップを無敗で快走するインテル。シーズンの折り返しが近づいた現時点で、2位のローマに勝ち点差7を付けている。

チャンピオンズ・リーグ(CL)もグループリーグ初戦でフェネルバフチェに不覚を取ったものの、最終的にはトップでグループリーグ突破を果たした。

だが、マンチーニ監督は喜んでばかりもいられないようだ。DFの要サムエルがミラン戦で左膝の十字靱帯を負傷、今シーズン中の復帰は絶望的ともいわれている。インテルは他にもMFスタンコビッチやヴィエラ、フィーゴと多くの主力選手が故障で満足にプレーできていない。

ライバルのミランが欧州勢としてクラブW杯を制し、インテルとしては何としてもビッグイヤー(CL優勝トロフィー)を獲得するためには、万全の態勢で臨みたいところだ。

イタリアの全国紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」では、インテルの冬の獲得選手の最有力候補として、セビージャのMFエンツォ・マレスカの名を挙げている。

イタリアU-21代表やユヴェントスでも活躍し、セビージャでは昨年のUEFA杯獲得にも貢献したマレスカ。だが、今季もすでにセビージャでCL出場をしていることもあり、1月の移籍はあまり実がないとも見られている。

そこで、CLの決勝トーナメントの戦力となりうる、トリノのバローネ、ポオロ・ザネッティ、サンプドリアのヴォルピの3人のうちいずれかを獲得することが確実視されているという。

1月の移籍では、インテルは「イタリア人選手」を獲得することも重要なようだ。実は先日のミラノ戦でもスタメンに1人もイタリア人選手がいなかった。

国籍を問わず世界中の選手に門戸を開く、という意味で「インテルナツィオナーレ(国際)」という名前が付けられたクラブだが、やはり自国の選手があまりにも少ないのは、さすがに人気に影響しかねないと考えているようだ。
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