ミランはクラブW杯のタイトルは取ったものの、肝心のリーグ戦では12位と低迷。チャンピオンズ・リーグ(CL)決勝トーナメント1回戦の相手も好調のアーセナル(イングランド)だけに、1月の補強は必至だ。一方、リーグ戦は順調のインテルも、1回戦は強豪リヴァプール(イングランド)。悲願のビッグイヤー獲得のためには戦力アップは至上命題か。
怪我人続きのインテル イタリア人選手獲得か
来年100周年を迎えるインテル。是非ともCL制覇を果たしたいところだ。 |
チャンピオンズ・リーグ(CL)もグループリーグ初戦でフェネルバフチェに不覚を取ったものの、最終的にはトップでグループリーグ突破を果たした。
だが、マンチーニ監督は喜んでばかりもいられないようだ。DFの要サムエルがミラン戦で左膝の十字靱帯を負傷、今シーズン中の復帰は絶望的ともいわれている。インテルは他にもMFスタンコビッチやヴィエラ、フィーゴと多くの主力選手が故障で満足にプレーできていない。
ライバルのミランが欧州勢としてクラブW杯を制し、インテルとしては何としてもビッグイヤー(CL優勝トロフィー)を獲得するためには、万全の態勢で臨みたいところだ。
イタリアの全国紙「ガゼッタ・デッロ・スポルト」では、インテルの冬の獲得選手の最有力候補として、セビージャのMFエンツォ・マレスカの名を挙げている。
イタリアU-21代表やユヴェントスでも活躍し、セビージャでは昨年のUEFA杯獲得にも貢献したマレスカ。だが、今季もすでにセビージャでCL出場をしていることもあり、1月の移籍はあまり実がないとも見られている。
そこで、CLの決勝トーナメントの戦力となりうる、トリノのバローネ、ポオロ・ザネッティ、サンプドリアのヴォルピの3人のうちいずれかを獲得することが確実視されているという。
1月の移籍では、インテルは「イタリア人選手」を獲得することも重要なようだ。実は先日のミラノ戦でもスタメンに1人もイタリア人選手がいなかった。
国籍を問わず世界中の選手に門戸を開く、という意味で「インテルナツィオナーレ(国際)」という名前が付けられたクラブだが、やはり自国の選手があまりにも少ないのは、さすがに人気に影響しかねないと考えているようだ。