マルセイユサポーターになるなら!
超が付くほど熱狂的なのがマルセイユサポーター。もともと港町らしい活気がある土地柄に加えて、様々な肌の人々が混ざり合い、さらに観光客も多い…。そして強いサッカークラブ。マルセイユサポーターの活きがいいのは、当然なのかもしれません。そんなマルセイユを応援しようというなら、こんな小ネタを知っておくと便利かもしれませんよ。
●サポーターの合言葉は「Droit au But」
「ドロワ・オ・ビュ(またはビュット)=ゴールへ一直線」これがマルセイユサポーターの合言葉。なんとクラブ創立時1899年のユニフォームには既に縫いこまれていたという、由緒あるスローガンです。現在のクラブロゴにもこのスローガンは欠かせません。クラブが発行する月刊誌のタイトルでもあります。
●JPP、マルセイユサポーターに最も愛された男
ジャン・ピエール・パパン(Jean-Pierre Papin)、略してJPP=ジペペ。マルセイユ100周年記念の際に、「この100年で最も偉大な選手は誰?」というサポーター投票を募ったのですが、圧倒的1位の座に着いたのがこのJPPでした。フランス代表としても活躍し、5年連続フランスリーグ得点王に輝いた伝説のFW。得意の華麗なボレーシュートは彼の名前から取って「パピナード(Papinade)」と命名されたほど。
パパンってこんな選手…フランスサッカー実存主義・サッカー名選手館
●JPPと並び、マルセイユサポーターから愛され続ける選手たち
・70年代の得点王ヨッシップ・スコブラール(ユーゴスラビア)
・90年代初頭パパンにアシストを送り続けた司令塔クリス・ワドル(イングランド)
・93年チャンピオンズリーグ決勝点を叩き込んだバジル・ボリ
・プラティニと共にフランス代表で活躍したジャン・ティガナ
・ご存知俺様エリック「ザ・キング」カントナ
・現在チェルシーで絶好調ディディエ・ドログバ(コートジボワール)
さらには98年W杯優勝フランス代表メンバーのデシャン、ブラン、ドゥサイー、ピレス、バルテズ、ドゥガリーetc…。
この中で唯一現役のマルセイユッ子はGKバルテズ。今後、中田浩二選と守備面で連携を取っていくことになりますね。
バルテズってこんな選手…サッカー名選手館
●パリサポーターを憎むべし!
活気のある港町マルセイユと、花の都パリ。フランス第2の都市マルセイユと、首都パリ。そして105年の歴史を誇るオランピック・ド・マルセイユと、わずか35年前に創設された新参者のパリ・サンジェルマン。マルセイユサポーターとパリサンジェルマンサポーターがライバルとして競い合うのは、いわば宿命なのです。
そんなわけでマルセイユvsパリは「フランスダービー」とも呼ばれ、毎回、超厳戒態勢の中で開催されます。マルセイユに移籍した元パリ選手には、ブーイングの嵐。物が降り注ぐこともしばしば。さらに試合前後はスタジアム周辺で何度も暴動が起こってきました。駐車車両が破壊されたり燃やされたりすることさえ!
*対パリ戦以外でも、マルセイユサポーターの過激さは有名です。中田浩二選手のファンでマルセイユ戦観戦を考えている方は、ぜひ細心の注意を払っていただきたいと思います。
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■ガイド記事2004/05フランスリーグ基礎情報
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