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サッカー色物語・第三話 レッドデビルス―赤い悪魔(2ページ目)

愛するチームに忠誠を誓い、そのカラーを身にまとうサポーターたち。今回スタジアムを染めるのは「赤」。その中でも「赤い悪魔」に迫ります。

執筆者:宮本 あさか

(1)世界一有名な赤い悪魔~マンチェスターユナイテッド

やはり「赤い悪魔」と言って、真っ先に思いつくのはマンUでしょう!日本でも大人気の「レッドデビルス」ですが、この愛称の由来、あなたはご存知でしたか?

●前史
1902年にマンチェスター・ユナイテッドと名付けられる以前、同クラブはニュートン・ヒース(Newton Heath)というチーム名だった。その時の愛称は「ザ・ヒーザンズ(the Heathens)」。これは「異教徒」「野蛮な人」という意味である。既に悪魔の兆しあり…。

●様々なニックネームを経て
マンUに名前変更して以降は、単に「レッズ」とか「ユナイテッド」というあだ名で呼ばれたらしい。1950年代中番頃には「バスビー・ベイブス(Busby Babes=バスビー監督のおちびちゃんたち)」と呼ばれたことも。

●一方、全く別のスポーツでは…
1960年代後半、ラグビークラブ「Salford Rugby」がフランスとの交流試合を数多く行った。実は同クラブが1934年にフランス遠征を行った際、仏メディアから「ディアブル・ルージュ(Diables Rouges=仏語で赤い悪魔)」という愛称を頂戴していたのだ。そして1960年代には、再び「赤い悪魔」という古き愛称が仏・英メディアに飛び交う。

●バスビー監督のヒラメキ
どこかでラグビーチームの愛称「赤い悪魔」を耳にしたバスビー監督。すっかりこのあだ名を気に入ってしまったらしい。さっそく監督の先導により、マンUグッズに悪魔ロゴが登場し始める。さらには1970年に、現在も使用されている悪魔付きエンブレムがデザインされた。

●公式に「赤い悪魔」へ
前述の悪魔付きエンブレムは、1973年に正式採用され、現在までマンUのシンボルとなっている。こうして我々の良く知る「レッド・デビルス」は世界征服を始めたのだ――。


<参考資料>
McCleery's Manchester United Zone(英語):「赤い悪魔」のさらに詳しい歴史はこちらで。同HPのエンブレムの変遷も興味深いので必見。

Salford Rugby club(英語):こちらが「元祖」レッド・デビルズ。ただし現在でもフランス語風に愛称は「ディアブル・ルージュ」らしいです。

マンチェスター・ユナイテッド公式HP(英語)

■おすすめINDEXイングランド・プレミアリーグ

■ガイド記事期待の大物ウェイン・ルーニー:現在、赤い悪魔マンUのイチオシ選手と言ったらやっぱり彼!

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