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アルゼンチン→フランス→日本でサッカープレー 海外で頑張る日本人―白石選手(2ページ目)

W杯だけがサッカーじゃない!より最高な環境を求めて、海外でプレーする日本人選手が本当はたくさんいるのです!そんな選手の1人、白石尚久選手へのインタビューです。

執筆者:宮本 あさか

<新しい可能性を求めてフランスに>
→2000年、アルゼンチンからフランスへ移籍を決意した白石選手。現在は4部リーグのBLAGNAC FCでプレーをしている。



アルゼンチンからフランスに移籍した理由は?

白石:ヒムナシアの監督が代わり、自分も練習生兼テスト生として、可能性がなくなったんです。それでもまだサッカーを続けたくて。その時アルヘンティーノJrの選手と知り合って、彼の代理人を紹介してもらったんです。それでフランスに行く事になりました。

その代理人は昔アルゼンチン代表としてもプレーし、当時フランスD1のナントとトゥーロンでプレーしてたんですよね。それで。ビクトル=ラモスっていう人です。結構有名みたいですよ。

フランスとアルゼンチンのサッカー環境の一番大きな違いは?

白石:例えばアルゼンチンで2部の選手が1部でプレーするのはほとんど皆無に等しいですね。1部の選手が2部にレンタルで出されると、ほぼ解雇と同じなんです。

でもフランスは1部から5部くらいまで、そのチームで結果を出せばすぐに上に行けるし、D1、D2では代表選手がプレーしてますからね。サッカー選手に対するチャンスは多いと思います。練習もフランスはシステマティックでどのチームもコーチの質は高いですね。どのディビジョンでも練習の質は高いですよ。

あとアルゼンチンではサッカーが国民の生活の一つですから。フランスに来てびっくりしたのは、観客がおとなしいことです。すべてにおいてアルゼンチンの方がサッカーを取り巻く環境は厳しいと思いますよ。

アルゼンチンはクラブチーム間のファンも含めての戦争って感じで。フランスはコンペティションって感じですかね。

日本・アルゼンチン・フランスのサッカー、組織のそれぞれのいい所と悪いところは?

白石:日本は「クラブチーム」という考え方と組織が始まったばかりなので、まだ何も言えないです。日本はスポーツと学業がアメリカスタイルですね。サッカー終わった後もなんとか生きて行ける可能性はありますよね。でもプロフェッショナルは育ちにくいかも。

アルゼンチンでは例えばユースの組織ですと、AFAのリーグはユースからプロに直結してます。もしそれ以外のリーグですとプロは厳しいですね。それにその時にうまいか下手かで、あとで伸びる可能性はあまり考えてないですね。次から次へと若くて良い選手がたくさん出てきますから。例えば僕の友達、U20のアルゼンチン代表だったんですけど、トップチームと契約できなくて、そのままサッカー終了しました。海外に出れば通用する選手です。たくさんの選手に「ふるい」をかけていってエリート作り上げる環境はいいと思います。で
も残らなかった選手のやり直すチャンスはあまり残ってないですね。

フランスは育てるっていう感じがします。それとクラブチームが地元に根づいていて、スポーツとしてとらえていますね。その意味でユースレベルに関してはいいと思います。

余談として、トップチームの契約になってくると、お金が問題になってきてすごく政治的で汚いですね。でも完全にピラミッド型になってて今はいいんじゃないですか。


<関連リンク>

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