発色は鮮やかな感じ
レンズもメーカーや製品によって描写の特性があります。あまり神経質にこだわる必要もないのですが、色合いの発色などを気にする方には、事前にいくつかそのレンズで撮られたサンプル画像などを参考にするといいでしょう。個人的にはこのレンズを使って撮っていて感じたのは、発色の度合いは鮮やかな感じで写し出すということ。赤系などは特に強く表現できるように感じました。この特性を使えるものとするかそうでないかは、それぞれ撮る人の求めるところに応じてなので良し悪しで言うことは控えます。
コントラストの描写は悪くない仕上がりです。明るい暖色系のある画面、トーンの低い色合い構成の画面でサンプル画像をアップしておきますので参考にしてみてください。
約195ミリ、f6、1/50で撮影。 |
最大倍率の388ミリ相当、F6.3、1/40で撮影。 |
マクロ機能は45センチまで可能
このレンズでは全域のズームサイズで45センチまで被写体によって撮ることが可能です。約8cm×約5.5cmサイズであれぱ画面にいっぱいに写すことが可能。マクロレンズには及ばないものの、ちょっとしたクローズアップ撮影には十分使うことはできます。記録用に地図などの看板を撮影したりするのにも便利です。看板を45センチまで寄って撮影。クローズアップ撮影にも十分使えそうです。 |
どんなときにこのレンズを活用するか
ズームレンズ「A18」の特性から見てどんなときにこのレンズを活用するといいのでしょうか。なんといっても高倍率のズームレンズですから、これ1本あればレンズ交換はほとんどしなくていい、またはレンズの交換をなるべくしたくないという状況のときには最適のレンズではないかと思います。例えば、旅行などでカメラは持っていきたいのだけど、なるべく荷物は増やしたくない。もちろん交換レンズも持っていけないような場面では便利でしょう。広角から望遠までフルカバーしているところ利点を生かして、持ち物に制限がある旅行などに持っていくのにはいいかもしれません。
F値の暗さは気になるところですが、よほど暗い場面で撮影することが多い場合を除けば、日中の撮影では支障なく撮影に使えるのではないでしょうか。
また望遠が生かせるという点では、お子さんなどの運動会などの撮影にも適したレンズでしょう。集合写真から個人のアップまでレンズ交換をすることなく撮影することができます。
撮影する状況に応じてこのレンズを選んでみてはいかがでしょうか。
この「A18」の公式リリースページをリンクしておきます。スペックの詳細などをこちらでご確認ください。
タムロン AF18-250mm F/3.5-6.3 Di II LD Aspherical [IF] Macro (ModelA18)
写真・テキスト 瀬川陣市
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