写真撮影/写真撮影の基礎知識

構図も上手くなる、写真で脳トレ!(2ページ目)

写真の構図上手に作れますか?特に難しい知識がなくて身につく方法をご案内しましょう。イメージ力を使うので脳トレにもなることうけあいです。写真を楽しんで鑑賞して一石二鳥!?

瀬川 陣市

執筆者:瀬川 陣市

写真撮影ガイド

骨格ラインをたくさんみるとパターンが見えてくる

それでは、前ページ出題の骨格ラインの回答例です。

回答例1
海岸線と山につながるラインは意外に簡単にわかったのではないでしょうか。風景写真を撮るときには、無意識に作っている骨格の部分です。

これはとっても単純ですね。海岸線に沿ってのラインがあって、海から山につながるラインはすぐにわかったのではないでしょうか。この二つが大きな骨格としてこの写真では構成されていることが見て取れれば合格です。手前にある排水溝もラインとして見ていいでしょう。

このように写真を構成している骨格を探す見方を日頃からすることで、脳に構図パターンをインプットすることができます。写真を見るときには意識的に骨格を探すようにしてみてください。だんだん慣れてくると自然にそのように写真を見るクセがついてきます。そうなれば自分が見てきた写真の構図パターンからある写真見たときにも瞬時に骨格ラインを読み解くができることでしょう。

ただ、写真全部に明確な骨格があるわけではなく、証明写真のようなものや漠然と写したような写真では探しづらいでしょう。それは撮るときに骨格を作ることを意識してないで撮られたものだからです。骨格があるかどうかの見極めも続けてれば次第に出来てくるでしょう。

写真展の作品はもちろんのこと新聞の報道写真なども上手に骨格の整った写真です。身近なところにいい例題はたくさんありますよ。

日頃見ているものにも骨格を探す

カメラを持っていなくてもなにかものを見ているときに骨格となる部分を探すように意識するのもいいトレーニング方法。自分ならどう撮るかなと頭の中で構図を自然と作れるようになります。日頃から意識することで、なにも持たなくてもできる脳トレと言ってもいいかもしれません。ぜひお試しください。

どのような構図を取ったらいいのかという理論付けは、先に少し書いた黄金分割比率で学ぶことができるのですがまず理論を知るより、体で覚えていくという方法を瀬川はすすめます。

骨格を読み取っているだけでは、どのような構図を取ればいいのかすぐには、自分で判断できないかもしれません。もしそういうときは、自分が好きだと思う写真の骨格を読み取ってください。それもできるだけたくさんの写真を。そこで見つけたパターンにあなたの好きな構図が表れていることでしょう。

上手に写真を鑑賞しながら、脳も働かせて写真を作る作業をしてはいかがでしょうか。今までとは違う刺激が脳にも伝わり、脳トレーニングとしての効果もあるのではないかと思います。

練習してみましょう

ここでサンプル例題を出してみましょう。この写真の骨格ラインはどこにあるでしょうか。

次のページではこの回答例とさらに練習問題集を出題しておきます。ぜひトライしてみてください。

例題2
木々に囲まれた公園の中央に道がある写真。少し複雑に入り組んでいますが、これもわかりやすい骨格で構成されています。さて、どこにラインがありますか?



次のページからのトレーニング用の練習問題集にトライしてみましょう!
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