光は束で、明るく撮るとゴージャス
では、どのように区切るといいのでしょうか。ひとつのヒントとして、華やかさを出したいなら、光を束にして撮ってみるという方法があります。光を束、と言うとどのようなことかと疑問に思われるかもしれませんね。光は一点一点輝いてますが、その光がまとまって見える位置から撮ることで光を束にすることができます。もし大掛かりなイルミネーションならその全体が見えるところから、望遠のズームレンズを使って見てみてください。光を凝縮する感じでまとめることができると思います。そのポイントを応用してみると華やかさを演出することができるかもしれません。
そして、もう一点大事なことは、明るく撮ること。露出優先モードで撮ったときには、その場所に応じた露出をカメラが自動で設定して撮影してくれます。その基準値よりさらに明るく撮ることでイルミネーションは豪華に写ります。
では、どうやって明るく撮るのか、そのためには露出補正を使えば簡単に行うことが出来るのです。露出補正とは、基準となる露出の明るさより段階に応じて明るくしたり暗くしたりする機能。その効果の違いについては、「紅葉のカラーコントロールは、露出補正で」の記事にまとめてありますので参考にご覧になっていただければと思います。
作例で、この露出補正の効果の違いを見てみましょう。最初は露出補正をしてない、カメラの自動露出の値で撮ったもの。どこか暗い感じがしませんか。そして、次の写真がその基準値から1段階露出補正をして明るく撮った写真。これだけでもとても華やいだ感じに見えてきます。露出補正はさらに明るくしてみてもいいかと思います。イメージに合わせて設定してみてください。
 |
| カメラの自動露出のまま撮影。露出補正をしていない状態。下の＋1のときのものと比べてみてください。明らかに暗く写っているのがわかりますね。 |
 |
| 露出補正を一段階アップし、＋1で撮影したもの。光が明るく写り、イルミネーションらしさが増してます。 |
光を束にして、露出補正で明るく撮る、これがゴージャスなイルミネーションを撮るポイントです。
そして最終章、撮影する場所の選び方で変わる写り方のポイントです！
