あれ？回遊がない？？
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| 決まった休日しか取れない人にとって、釣れる日ばかりを選ぶことはできない。釣れないときも当然あるが、それでも楽しむ方法はあるのだ |
とはいえ、ショアキャスティングで狙えるターゲットのすべてが居なくなるわけではない。回遊魚も表層に出づらいだけで、中層から底をウロウロしているだけかも知れない。そんなときに覚えておくと便利な技もたくさんある。ここではその代表的なテクニックを紹介してゆこう。
カウントダウンしてみる
カウントダウンはこれまでのガイドの記事でも紹介したことがあるテクニック。ある程度秒数を数えながらルアーを沈ませてからリトリーブするだけでもとりあえずはオッケーだ。それに加えて前回解説したジャーキングを織り交ぜて演出すれば、かなり多彩なメソッドが作れるはずだ。 |
上の図はカウントダウンをイメージしたもの。このように秒数を計って沈めて一定層をリトリーブするだけだが、中層を効率的に探るにはやみくもにカウントダウンするだけでは不十分。普通にやっているだけではリトリーブしたとたんにルアーが浮き上がり始めるので、一定の層をトレースすることは難しいのだ。ここで気がついて欲しいのはサーフェースをファストリトリーブしたときのテクニック。サーフェースのときはロッドの角度に気をつけながら水面から飛びでないスピードを維持するメソッドを紹介したが、ここでもそれが役立つのだ。あえてコツを書き加えるなら、ルアーの重量に気を使うこと。リトリーブ速度を速くしたいならば重いもの、リトリーブ速度を遅くしたいなら軽いルアーを使うと一定の層をキープしやすくなる。ただそれだけのことだが、これが実に効果的なのだ。
ジャークを加えるときは誘いとカウントダウンを混ぜる
ルアーをリトリーブするだけではアピールが不十分だと感じたら、ジャークを加える。ただし、アクションを加えるとルアーは浮き上がりたがるので、ここでもちょっとしたコツがある。一回のアクションをロッド操作だけで行ったとしよう。ロッド操作によって浮き上がるのはロッド長にもよるが、全長を超えないと仮定する。すると一回のアクションで約2～3m浮き上がると判断できるので、ワンアクションにつき2～3m分のカウントダウンをしてやるとよいのだ。 |
上の図のようにアクションさせると、ルアーは一定の層を縦にギザギザした軌道を描きながら移動してゆく。また、激しいアクションとフォールを繰り返すのでアピール力が高くなる。それだけでなく、そこでバイトしてくる魚がアクションをしたときに食ってくるのか？ フォールでアタリが出るのかが判断しやすい。これはその日の傾向を知るためにも役に立ってくれる情報となる。例えば、アクションが効く日は魚がバイトした水深までカウントダウンした後にショートピッチで誘い、フォールを少なくすればよいのだ。逆にフォールで当たるときはカウントダウンしたルアーをいったん沈めたら激しくロッドを跳ね上げる動作とファストリトリーブをプラスする。そうするとルアーは水面へ向かって勢いよく上昇するので、次のカウントダウンの幅を広く持たせることができるのだ。
このように、様々なアクションに加え、カウントダウンを織り交ぜることで限りなく幅広いメソッドが生まれる。フォールやアクションを繰り返すことで、回遊魚だけでなくこれからが旬の太刀魚やマダイといった魚も狙える。基本的に魚は落ちるものが大好きなので特にフォールが重要となる。カーブフォールでゆっくりした落下を演出したり、ベールオープンで垂直に落としたり、様々なメソッドを加えてゆけば、もっとたくさんの魚が狙えるようになるのだ。
