シーバスのためのこだわりタックル選び！ [ルアーフィッシング] All About

前回「シーバスフィッシング用語を覚えよう！」に引き続き、シーバスを釣るための講座第2回目。今回はタックルのお話です！

シーバスフィッシングに必要なタックル

シーバスフィッシングに必要なタックルはそれほど多くは無い。ただし、個々の製品はよく吟味する必要がある

シーバスフィッシングの道具はいたってシンプル。スピニングタックルを中心に、ルアーが数種類あればオーケーだ。ただし、このシンプルさゆえに、細かいところにまで気を配る必要が出てくる。飛距離を優先するのか？　コントロール重視でいくのか？　あるいはラインの種類をどうするのか？　などなど、考えておきたいことがたくさんあるのだ。また、港湾やサーフなどとシーンに合わせたタックル選定も大切だ。一度にタックルを揃えるのは大変なので、まずは行きたい釣り場に合わせてチョイスしてみよう。

ロッド

シーバスロッドはスピニングタックルが基本。ロッドの長さはフィールドによって異なるので注意

シーバスロッドはブラックバスロッドと違い、長いレングスが必要になる。これは対象となる魚のサイズ的な問題というよりも、釣り場の特性によるところが大きい。例えばサーフでシーバスを釣ろうと思えば、何と言っても飛距離が大切になる。そのため、短いロッドよりは長めのものが有利になるのだ。逆にベイエリアでストラクチャー周りを攻めるような釣り方がメインならば、ブラックバスロッドでも十分対応できるのだ。

一応ロッドの長さの目安として挙げるなら、ベイエリアで7～9ft、サーフは10～11ft、足場の高い磯などでは12～13ft程度となる。これに加え、感度優先ならファーストテーパー、飛距離優先ならミディアムテーパーというように、ロッドの調子を合わせればオーケー。ガイドが最初の一本を初心者に薦めるとすれば、9ftのミディアムテーパーロッドになる。このレングスがあれば、港湾から河口までいける。ブレイクラインが岸に近いようなら、サーフでの使用も可能だ。使えるルアーの幅も広いので、まずはこの辺のロッドからはじめて、自分のスタイルに合わせて前後を揃えるというのも良いだろう。

リール

何しろ”巻き続ける”釣りなので、スピニングリールは高品質な製品を選ぶのがコツ

冒頭で述べたように、シーバスタックルはスピニングタックルが基本になる。サイズはシーバスロッドとのバランスで選択すれば良いのであまり難しく考えなくてもオーケー。ちなみに、9ftクラスならダイワ精工製のリールで2500番クラス、シマノ製で3000番クラスが使いやすい。10ftを超えるロッドの場合は、もうワンクラス大きいリールを選ぶと良いだろう。ただし、一晩中巻き続ける釣りなので、基本的にあまり安いリールではすぐに壊れてしまう。ギアやドラグの作りがしっかりしたものを選んでおくと、長く使えるうえに釣りをしているときのストレスも少ない。最低でも2万円前後の製品を選ぶようにしてほしい。また、資金に余裕があれば、スペアスプールを購入しておくとよい。シーンに応じてラインの号数を変えたい場合もすぐに対応できるし、万一トラブルが起こった場合にも安心だ。

ライン

シーバスフィッシングには様々なタイプのラインが使われる。どれも一長一短なので、特性をよく理解しておくことが大切だ。

ラインはブラックバス編でも触れたように、シーバスフィッシングでも、ナイロンライン、フロロカーボンライン、PEラインがメインで使われる。どのタイプにも特長があり、一長一短ではあるのだが、シーバスフィッシングではPEラインを好んで使うアングラーが多い。PEラインは伸縮性が低く、感度と強度に優れているという特長がある。そのため、同じポンド数のラインでもナイロンやフロロカーボンと比べ、細いラインを使うことが可能だ。ラインを細くできるということは、飛距離も伸び、潮流への馴染みも早くなる。感度も良いため、シーバスの微細な前アタリや、ちょっとした流れの変化をキャッチしやくすなるのだ。

良いことづくめのようだが、腰が無く、しなやかなので、ライントラブルが起きやすいというデメリットもある。PEラインを使う場合は、常にラインにテンションを与えるような釣り方をしないとラインが一気に出てしまいグシャグシャになってしまったり、コブができたりと一晩中トラブルにさいなまれることもあるぐらいだ。

慣れの問題でもあるのだが、最初はナイロンラインをメインで使い、スペアスプールにPEラインを巻いておき、明るいうちはそちらで練習しておくようなスタイルがオススメだ。また、同じPEラインでもコーティングが施されていて、ナイロンラインと同じように使える製品もあるので、そちらで慣れておくのもよいだろう。いずれにしても、PEラインはソルトルアーのジャンルではメインになるラインだ。将来を考えていまのうちから使いこなしておくとよいだろう。

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