ルアーフィッシング/ルアーフィッシング関連情報

シーバスのためのこだわりタックル選び!(2ページ目)

シーバスフィッシングのタックルには、それぞれ考え抜かれたこだわりが必要です。ここでその基本や選び方を解説してゆきます!

執筆者:中山 一弘

リーダー

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シーンによっては不必要なケースもあるが、この釣りを楽しむためには必須となるのがリーダーの存在
リーダーはメインラインの先に付けるラインのことになる。シーバスフィッシングの場合、メインラインをなるべく細くするほうが、飛距離も出るし、リールに巻き込んでおけるラインキャパシティも多くなる。また、先ほども述べたように潮流の抵抗が少なくなるというメリットもあるが、ゲーム性を高めるために好んで細いラインが使われる傾向もある。概ね、港湾や河口、干潟などでは12~16lb、磯やサーフでも16~20lbと、魚のサイズから考えるとかなり細めのラインが使われる。当然、これを可能にするのがラインシステムの先に使われるリーダーの存在なのだ。

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ちょっと見づらいが、リーダーはこのようにしてラインシステムでメインラインと結束される
リーダーは、別名「ショックリーダー」とも呼ばれている。太さとしてはメインラインの1.5倍から3倍程度のものが使われ、機能としてはメインラインの強度を100%引き出すために用いられる。なぜこれが必要かというと、ラインとルアーを直結した場合、結び目が必ず発生するが、この結び目はどのようなノットを使っても、メインラインの強度より確実に落ちる。そのため、ラインが切れるときは概ね結び目からということになる。

例えば12lbのラインを使った場合、およそ5.4kgの荷重に耐えられるはずなのに、結び目があれば3kg、あるいは2kg程度の荷重で切れてしまうのだ。メインラインの倍の太さを持つ24lbのリーダーがきちんとラインシステムによって接続されていれば、最大で約11kgの荷重に耐えられることになる。結び目による劣化を考えても6kg程度までは安全圏内になるというわけだ。

もちろん、ラインシステムや結び目の強度によっても、耐えられる実荷重は変化するが、なぜ、ソルトルアーの世界ではリーダーが使われるのかお分かりになったと思う。ちなみに、リーダーに使われるのはナイロンかフロロカーボンラインになる。好みにもよるが、最初はナイロンラインのリーダーで、リールに巻いたメインラインの太さに合わせて数種類用意しておくとよいだろう。

ルアー

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シーバス用のルアーには泳層、カラー、フォルムなど様々なバリエーションがある
シーバスフィッシングの場合、ミノープラグを中心に、バイブレーションやソフトルアーが使われる。ミノーはリップを持たない「リップレスミノー」や「シンキングペンシル」もあり、このタイプだけでも多種多様な攻め方が可能だ。サイズは港湾で7cm~12cm、サーフは12cm前後、磯や大型シーバスの回遊が期待できるような場所では15cm程度まで使われる。最初のうちは9cmを中心に、海面から50cm程度を泳ぐタイプと、1~1.5mを泳ぐタイプを用意しよう。使い分けは夜間が浅い層、夕方や早朝などではやや深い層を攻めるという感じでよい。もちろん、夜間でも深い層にいることもあるので、その辺は使い分けてみると面白い結果が得られるとおもう。また、河口や干潟などでは広く探れるバイブレーションもオススメ。どちらかというと重めのもので、飛距離重視に考えると楽しい釣りができるはずだ。

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シーバスにはソフトルアーも効果的。シャッドタイプのソフトルアーとジグヘッドの組み合わせがメインになる。
ソフトルアーはジグヘッドと組み合わせて使う。ジグヘッドの重さは1/4oz~1oz程度のものまで幅広く揃えておこう。ソフトルアーの種類は圧倒的にシャッドタイプになる。シーバス専用の製品も多くリリースされているので、迷うと思うが3インチを中心に4インチ、5インチも用意しておくと安心だ。

ルアーのカラーだが、夜間はレッドヘッドを中心に白っぽいものを選んでおけばとりあえずは安心だ。日中は小魚っぽい色をしたナチュラルカラー、濁りがあるようなら黄色やピンクといったチャート系のカラーも効果的だ。ある程度慣れてくると、良く行く釣り場で特に反応が良いカラーが分かってくるはずなので、とりあえずは基本となる色から揃えておくようにしよう。

ランディンググッズ

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(上)シーバスフィッシングのランディングギアといえば「玉アミ」。このように折りたたんで持ち運べるタイプも
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(下)このように魚の口を掴むことができるボガグリップというランディンググッズもある。
シーバスはサイズも大きいため、釣った魚を素手で掴むのは大変危険。特にエラ蓋のエッジは大変鋭いので、簡単に手を切ってしまう。また、ルアーが口に掛かっている状態で手を出していると、暴れた拍子にルアーのフックが手にグサッとくることもある。シーバスフィッシングをするときは、必ずペンチを携帯し、玉アミやボガグリップ(画像参照)タイプのランディングギアを使うようにしてほしい。

ウェーダー

ウェーダーは水中に入るときに必須になるグッズ。素材にはポリエチレン系やネオプレーンが使われ、タイプも様々だ。足の大きさや体型に合わせることが最優先で、あとはいかに水漏れしないかがポイントとなる。また、ウェーダーがシューズ付きのタイプであれば、靴底も重要。干潟やサーフ、河口などではフエルト底が歩きやすく、磯などの荒れた地形ではスパイク底がよい。両方の特長を持つ製品もあるので、使い分けが面倒な人はそちらを選んでもよいだろう。ガイドはチェストハイのゴアテックスウェーダーを愛用している。ソックスタイプでシューズを替えられるので、非常に便利だ。

ライフジャケット

外洋に面した釣り場や、ウェーダーを履いて釣りをする際には、必ずライフジャケットを着用すること。これは安全のために必ず守って欲しいルールのひとつだ。釣り用のライフジャケットはポケットがたくさんついた機能性の高いものが多いので、足場のよい安全な釣り場でも重宝する。その日に使うルアーを小型のケースに入れて、ライフジャケットのポケットに入れておけば、身軽に移動するこができる。

小物類

そのほか、港湾などではウエストバッグやディバッグがあるとルアーやリーダーなどの小物がまとめられて便利だ。また、夜間の釣りがメインになる場合、ライト類も用意しておくこと。ちなみに大型シーバスは臆病なので、常夜灯以外の光には敏感になってしまうので、持っていったライトで海中を照らすことは絶対にしないこと。また、水温計や潮時表なども持って行くと釣りを組み立てるうえで大切な情報源となる。安全のためにグローブ、キャップを身につけておくとよいだろう。

次回はラインシステムについて解説します!

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