ルアーフィッシング/ルアーフィッシング関連情報

楽しさ倍増!フライを巻いてみよう!その四

フライフィッシング初級講座もいよいよ大詰め。今回はちょっと難しいウェットフライを巻いてみましょう!

執筆者:中山 一弘

前回「楽しさ倍増!フライを巻いてみよう! その三」に引き続き、フライフィッシングをはじめるための基礎講座第15回目。今回はウェットフライをタイイングしてみましょう。

ウェットフライの世界

前回お伝えしたニンフ、マラブーと同様、ウェットフライも水中を泳がせるためのフライになる。しかし、フォルムを見てもらえば分かるように、同じ水生昆虫をモチーフにしたものでも印象が大きく違うのがこのジャンルの特色。一応、羽化しようと水面へ向かう水生昆虫とマッチさせることもできるが、恐らく魚にとっては違うものに見えているはず。どちらかというとイミテーションに近く、ファンシーなアクセサリーっぽいものも非常に多い。

これまでのフライとは違い、タイヤー(フライを巻く人)にとっても手ごたえのあるので、タイイングに慣れてくると巻いていて楽しいはず。これから始める人にとってはちょっと大変かも知れないが、是非チャレンジして欲しいジャンルだ。

オレンジ・パートリッジを巻く

オレンジ・パートリッジは、その名のとおりオレンジ色のボディーにパートリッジハックルを持つシンプルなフライ。巻くのも非常に簡単なうえ、釣果も申し分の無いところからファンが非常に多い。ボディーに使っているシルクの色を変えるだけでバリエーションとなるので、色違いも作っておくのがベスト。

ちなみにガイドはオレンジのほかグリーン、ブラウンなどを常備している。フックサイズもいくつか用意しておけば、あらゆるシーンで使うことができる。

用意するマテリアルはこれだけ。シルクフロス(染色された絹の繊維を束ねたもの)とパートリッジだ。パートリッジのハックルの長さはシャンクと同じかちょっと長めのものを使う。また、画像には無いが、オレンジ・パートリッジを作るときは明るい色のスレッドを使用する。
下巻きをしたら20cmぐらいにカットしたシルクフロスをセットする。ボディーはなるべく均一の太さを保ちたいので、画像のようにシャンク側のシルクフロスは一杯に巻き込めるように長めにとっておく。
シルクは水に浸かると透けるので、巻き戻すときはスレッドの幅が均一になるよう注意すること。アイの3mm程度手前にくるまでキレイに仕上げよう。
シルクフロスを密に巻いてボディーを作る。できるだけ、すべてが均一に隙間が内容にゆっくり手を巻き進めると失敗がない。
パートリッジの先端をつまんで画像のようにハックルをしごいておく。これまでのハックルとは違い、このとき作った隙間にスレッドをかけてシャンクに取り付けるためだ。
アイの後方にパートリッジの先端を巻きとめたら芯側をハックルプライヤーでつまんで、このように1、2回転させる。完了したらスレッドで固定して余分をカットしよう。
フィニッシュすれば完成。パラっと巻かれたパートリッジのアクションと、透明感のあるボディーが魚にアピールするフライだ。
>>まだまだ続きます、タイイング講座!>>
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