フラワーアレンジメント/花のタイプ別フラワーデザイン

【5月の花】花菖蒲(ハナショウブ)

12ヶ月のお花シリーズ第28回目。今回は、大輪の花があでやかな和のお花「花菖蒲(ハナショウブ)」をクローズアップ。知っているようで知らなかった事や、お花の知識に役立ててください。

大西 里美

執筆者:大西 里美

フラワーアレンジメントガイド

フラワーアレンジに役立つ!花の大事典シリーズVol.28です。今回は、大輪の花があでやかな和のお花「花菖蒲(ハナショウブ)」です。すっと伸た茎の先に見事な大輪の花が咲く園芸植物です。

**花菖蒲(ショウブ)の花言葉は「優しい心」!**


蝶のようにあでやかなハナショウブ
学名Iris ensata
分類アヤメ科アヤメ属
原産地日本
別名ジャパニーズ・アイリス
開花時期
花言葉優しい心・優雅な心情・忍耐・貴方を信じます・熱心

**日本産の園芸植物「花菖蒲」**


花菖蒲の原産地は日本。別名にもジャパニーズ・アイリスとついています。このアイリスはギリシャ語で「虹」という意味だそうです。虹の女神イリスから来ているといわれ、花菖蒲の優美な姿が虹のような美しさにたとえられたのでしょうか。

ところで、花菖蒲の始まりは江戸時代からだといわれており、野山に自生するノハナショウブを元に改良発達してきた日本産の園芸植物だそうです。品種も改良が行なわれてきた地名を取って江戸系、伊勢系、肥後系などに分けられており、江戸系は花びらが横に広がって花開く品種が園場での鑑賞タイプとして多く、伊勢系や肥後系は鉢植えの一株タイプが多いのだそうです。現在ではおよそ2000種目が存在するということです。

さて、菖蒲と花菖蒲は同じ植物だと思っている方も多いと思いますが、まったく別な種類なのをご存知ですか?花菖蒲はアヤメ科で、優美な大輪の花を開かせますが、香りがありません。対する菖蒲はサトイモ科で、花は茶色い地味な花を咲かせます。ですが、菖蒲の葉には強い香気があり、この香りが不浄を払い邪気を遠ざけてくれるといわれています。また、菖蒲根や葉をお風呂に入れることで、精油成分が溶け出し血行をよくするので、神経痛や肩凝りにも効果があるといわれています。

これから長いゴールデンウィークが始まりますが、5月5日の端午の節句にはゆっくりと菖蒲湯に浸かってリラックスしてみてはいかがですか?

**花菖蒲参考サイト**


  • ハナショウブ(花菖蒲) [fromさこっちのお花畑-]
  • 花菖蒲とは [from加茂花菖蒲園-]
  • 花菖蒲について [from播州山崎花菖蒲園-]
  • お風呂12ヶ月 [from湯の国web-]
  • 花菖蒲の歴史 [from日本花菖蒲協会-]
  • 菖蒲の節句 [from 小笠原流-]
  • 花菖蒲(ハナショウブ) [from季節の花300-]
  • ハナショウブ(花菖蒲) [from植物園-]
  • いずれがアヤメ?カキツバタ? [from植物園-]
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    ※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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