まあるい形の花束のことをラウンドブーケと言いますね。丸は心を和ませてくれ、やさしい気持ちにさせてくれます。今回提案するアレンジは、スパイラルと言うアレンジです。その名の通り、螺旋状になるように組んでいきます。はじめはむずかしく感じるかも知れませんが、コツさえつかめれば簡単なアレンジです。ちょっとした贈物にも喜ばれるアレンジなので、ぜひマスターしておきましょう。
花材は、手で持って組んでいく事を考えて、茎がまっすぐであまり枝分かれしていないものを選びましょう。今回はバラとトルコキキョウを用意しました。
まずはじめに、下準備からはじめます。バラは上の葉2.3枚残して全て取り、とげも取っておきます。トルコキキョウはなるべく1本になるように切り離しておきます。長さが揃うように調整しながら切り分けましょう。
さあ、下準備が出来たら花束を組んでいきましょう。写真のように1本の上に重ねるように1本又1本と言う風に、上に上にと重ねていきます。これを手でもって作業します。
手のもち方ですが、重なる部分をちょうど人差し指で束ねるように持ち、親指でやさしく抑えます。残りの指で間隔をキープするように枝の間に入れます。
上に上にと重ねていくともうこれ以上重ねられないところまで来ます。そこでちょうど雑巾を絞るように花束を回転させます。なれてくるとお花を入れたいところまでまわす事が出来るようになります。
全て組み終わったら人差し指と親指で輪を作りお花の形、バランスを整えましょう。整え終わったらぬらしたラフィアで縛ります。
次に茎をそろえます。まっすぐになるようにしっかり握ってカットしましょう。
ちゃんと螺旋状に組めて、バランスよく組めていれば立たす事が出来ます。
仕上げに足元隠し用のリースを作りました。
ガラスのお皿にお水を張って、リースを入れ、その中に花束を立たせて完成です。小さい花束は、下準備で切り落としたお花を集めて同じようにスパイラルに組んだものです。こんな風に全て無駄が無くアレンジを楽しめます。
どうでしたか?はじめは指に力が入りすぎてお花をいためる事があります。ですから菜ばしのような円い棒状のもので少し練習した方が良いかもしれません。螺旋に組んでいく事と、雑巾絞りのように花束をまわせるようになれば完璧ですね。どんなお花でも素敵なスパイラルブーケに出来ますよ。頑張ってみてください。