桃の節句といえば、2月からお雛様を飾るご家庭が多いと思いますが、美味しいご馳走と少女たちの楽しげな宴をさらに盛り上げてくれるのが、可憐な春を告げるお花達です。
では、春のお花は何でしょう?桃の節句と言われるように、可愛いピンクの桃の花?春色はピンクの他にも黄色や黄緑、クリーム色など、やわらかいパステルトーンのカラーが素敵ですね。この頃になると、花屋さんの店頭には、溢れんばかりのお花が咲き誇り、連れて帰ってと、心を誘います。そんな時は、スイートピーの花束を作ったりして楽しみましょう。お勧めは、パープルカラーのスイートピー。なぜなら、とってもいい香りがするのです・・・
さて、桃の節句のアレンジは、一般的には桃の花と菜の花を取入れて、器も漆器や和紙で包んだ花器など、和風の形がよく見掛けるデザインです。フォームはミニサイズのファンスタイル(クジャクが羽を広げたような扇形)にしてもいいし、パラレル風(小枝の林のような形)にしてもかわいいと思います。ガーデンスタイル(寄せ植え風)も和風ぽく仕上がるでしょう。他の花材として、スイセンや、お雛様に見立てたガーべラ、バラなども良いかと思います。和紙や千代紙を着物に見立てても可愛いですよ。
また、そんな和風のアレンジではなく、春の花を集めたようなパステルカラーアレンジもお勧めです。明るい日差しを受けて、透ける感じが心をなごませ、うきうきさせてくれるでしょう。花材は、スイートピー、デルフィ二ウム、バラ、チューリップ、ミモザ、イエローサルタン、矢車草、二ゲラ等など。お気に入りのカラーを決めてまとめてアレンジしても素敵ですね。花器は、オシャレな透ける硝子のベースがお似合いかしら。真っ白な陶器の花器でも清楚なイメージが醸し出せて素敵です。
そして、スタイルはっと言うと、ふわっとやわらかくいけましょう。その方が伸びやかで、活き活きして見えると思います。入れにくい形の花器ならば、ステム(花束風)に組んで束ねで入れると形がとりやすいでしょう。形にこだわらない、あなただけの春の喜びを楽しんでくださいね。
最後に、桃の節句のアレンジで、お部屋の中に春が訪れたら、美味しい和菓子で大人だけのお雛様パーティーを楽しみましょう。やわらかい日差しを浴びて、素敵な一日をゆっくりと心行くまで楽しみましょう。少女の心に返ってリフレッシュできるから。
さあ、今すぐあなたも花屋さんへ出かけて、お気に入りのお花を買いに行きませんか?素敵なスプリングカラーが見つかりますように・・・
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