フラワーアレンジメント/花のタイプ別フラワーデザイン

ドライフラワーの魅力

新鮮なバラの花もとても素敵だけれど、ドライにしたバラの花も奥ゆかしくて、どことなく安らぎを覚えるカラーになるから不思議です。

大西 里美

執筆者:大西 里美

フラワーアレンジメントガイド

誰でも、ドライフラワーを作ったことがあるのでは?プレゼントで頂いたバラの花束などが、よくドライにしてあるのを見かけます。でも、フレッシュフラワーのような鮮やかな色は消えうせ、くすんだ褐色になっているのが多いですよね。なぜそうなったのか、いろいろと原因はあると思うのですが、一つに、お花が新鮮なうちにドライにしなかったという事が揚げられます。きれいに咲かせてからの自然ドライ法では、残念ながら色は失せてしまうのです。

では、どうすればきれいなドライフラワーが出来るのでしょうか。まず、いろいろな処方があるのですが、ドライフラワーにもっともしやすいバラを例にあげてみたいと思います。一番お手軽なのが、自然乾燥なのですが、これは、新鮮なうちに乾燥させる事が、一番成功しやすいようです。新鮮なうちというのは、お花を買ってきてすぐにっということです。ちょっともったいないような気がしますが、一番きれいにドライになります。ドライの方法は、3.4本ぐらいの束にして、風通しの良い、日が当たらない場所に乾燥するまでつっておきます。夏場ならクーラーの前などが指定場所になりますね。2.3本なら照明のペンダントのチェーン部分に掛けておいてもいいですね。とにかくいかに早く乾燥させるかがきれいにドライさせるコツだと言えます。

また、シリカゲル乾燥法もきれいなドライに仕上がります。シリカゲルというのは乾燥剤の事で、薬局でも売っていますが、ドライフラワー用のシリカゲルは粒子が細かいのでお花をつぶさずに便利ですし、見た目もきれいですので、ビンなどの中で乾燥させる場合は、乾燥させながら楽しめていいですね。乾燥の仕方は、お花を花首だけにして、シリカゲルの中に埋めて乾燥しますので、出来れば平たい箱で、密封できるものを選びましょう。しっかり乾燥出来たら、そっとシリカゲルを取り除いて取り出し、ワイヤーリングなどをしてアレンジするといいでしょう。
 さて、ここまでが自宅でも手軽に出来るドライ法でしたが、もっと鮮やかな色を望むのなら、自宅でというのは限度があります。そこで、特殊加工を施したドライフラワーを紹介します。プリザーブドフラワーというのが最近人気が出て来てますが、どんなドライフラワーかというと、特殊加工により、半永久的にドライのままで楽しめるというもので、カラーも豊富で、特に青いバラを実現させた唯一のフラワーです。フレッシュフラワーでは、青いバラは不可能だと言う事なので、ブルーローズはプリザーブドフラワーだけという事になります。最近のブライダルはブルー系がよく用いられるようになり、ブルーブーケでメモリアルフラワーを作られる方も多いようです。

さらに、ドライフラワーを生かすアレンジでは、リースアレンジ、バスケットアレンジなどがよく似合うスタイルだと思います。小さなブーケにしてリースに取り付けても可愛いし、バスケットにこぼれんばかりに入れても素敵です。麦などをスパイラルに組んでもカントリー調のアレンジになりますね。また、テラコッタにトピアリーアレンジをしても可愛いですよ。どんなアレンジも、素朴でしっくりと家のカラーに馴染むのが不思議で、魅力的です。
最後に、ドライフラワーも時が経ち、風化していくのは仕方が無い事ですが、それも趣があっていいものですよ。たくさん作って、いろんなアレンジを楽しみましょう。
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