文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)
寒い寒い、冬の長い夜。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。今回のガイド記事では、2008年に映画館で上映された作品を中心に、この冬おすすめのアートな映画作品をご紹介いたします! ほとんどがすでにDVD発売、近日発売予定とされているものなので、ご自宅でお楽しみいただける作品ばかりです。アーティストに密着するドキュメンタリーシリーズ「≒(ニアイコール)草間彌生~わたし大好き~」
「≒(ニアイコール)草間彌生~わたし大好き~」 |
見所は、シーンの随所から感じ取られる、自らを天才と自負する彼女の揺るぎ無き自信ではないでしょうか。彼女のように、自分をまっすぐに信じていきたい-。と、きっと誰しもが憧れるところでしょう。
これまで森山大道や会田誠ら気鋭のアーティストたちをカメラが追う「ニアイコールシリーズ」第5弾。天才たちのアートに向かう真摯な姿からは学ぶことがたくさんあるかも。
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ウォーホルのミューズとなり、ボブ・ディランが曲を捧げた女性「ファクトリー・ガール」
「ファクトリー・ガール」 |
まず、”ファクトリー”というのはウォーホルが構えていたスタジオの名前で、ここにはアーティストやミュージシャン、詩人や若者らが集いました。活気と才能に満ちあふれたサロンのようなスペースで、その中にはウォーホルと同時代に活躍していた私たちに馴染みのあるアーティストの名前が。イーディはその彼らに快く迎えられ、メンバーの中心的存在に。
瞬く間に、最も輝く時代の女性として時代のアイコンとなった彼女でしたが、名家の令嬢ではありながらも、いびつな家庭環境で育ってきた彼女は不安定な精神状態から拒食症を繰り返し、ドラッグに溺れていきます。
ウォーホルのミューズとなり、ボブ・ディランが曲を捧げた女性を、シエナ・ミラーが好演。ウォーホル役をガイ・ピアーズ、彼女の運命の明暗をわけたボブ・ディラン役をヘイデン・クリステンが演じ、イーディの物語を中心に、当時の貴重な資料や人物へのインタビューを重ね、甦る当時のアートやカルチャーシーンの様子はアート好きならば興味深いところです。
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