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注目の作品がずらり 岡本太郎現代芸術賞

若手アーティストの登竜門として知られる岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)の第11回目となる入選者展が開催中!会場の様子や受賞作品をご紹介します。

執筆者:橋本 誠

文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)
芸術家・岡本太郎の精神を継承し、自由な視点と発想で創作活動を行う作家を発掘する岡本太郎現代芸術賞(TARO賞)が今年も選出され、入選者展が開催されています。

若手の登竜門として定着しているTARO賞

展示風景

TARO賞は、1996年に岡本太郎が没した直後に創設され、昨年の第10回目を機にリニューアル、今年で第11回をむかえます。

例年公募により広く作品が募られ、評論家やキュレーターによる書類審査を実施。入選作品は実際に川崎市岡本太郎美術館で展示され、その中から「岡本太郎賞」(1名)、「岡本敏子賞」(1名)、「特別賞」(複数名)が選出されます。

さらに、「岡本太郎賞」「岡本敏子賞」受賞者には、青山の岡本太郎記念館で作品を展示する機会が与えられます。

川崎市岡本太郎美術館
川崎市岡本太郎美術館
過去には中山ダイスケ、小沢剛、山口晃、天明屋尚などその後大活躍しているアーティストが受賞してきており、若手の登竜門として知られるようになってきました。

毎年入選者展を見ていて思うのは、うたわれている「自由な視点と発想」が実によく展覧会に反映されている点。大がかりなインスタレーションから参加型の作品、パフォーマンスの要素をとりこんだ作品も時にはあり、「何だこれは!」「こんなもの見たことない!」「すごい!」と思わず声をあげてしまうようなものが、例年並んでいます。

今年は特に、公募の規定サイズをめいっぱい使用した大型の作品が多く、会場を歩いているだけでその迫力に圧倒されました。



【「第11回岡本太郎現代芸術賞」展】

■会期  2008年2月9日(土)~4月6日(日)
■会場  川崎市岡本太郎美術館(神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-5)
■開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
■休館日 月曜日(祝日を除く)、2月12日、3月21日
■料金 ※( )内は20名以上の団体料金
 一般 600(480)円
 高大学生・65歳以上 400(320)円
 中小学生以下 無料
■主催  財団法人 岡本太郎記念現代芸術振興財団/川崎市岡本太郎美術館

次のページでは、今年の受賞作品をご紹介!
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