ル・コルビュジエ展:
建築とアート、その創造の軌跡
《ロンシャンの礼拝堂(ロンシャン、フランス)》1950年 (C)FLC |
ル・コルビュジエ(1887-1965)は、スイスで生まれ、主にフランスで活躍した建築家で、2007年に生誕120周年を迎えます。
彼は近代化の流れにともない、建築設計、都市計画にも合理性を追求する考えを主張し各国へ影響を与えた一方で、晩年には独自の造形を追求した建築作品を発表するなど20世紀の建築界を牽引するような業績を残したことから、「建築界の巨人」「近代建築の始祖」「20世紀最大の建築家」などといった呼称を冠せられています。
《赤いバイオリンのある静物》1920年/100×81cm/油彩、カンヴァス (C)FLC |
本格的に建築の仕事を手がけるようになってからも制作活動を続けており、芸術的な造形を実現した建築作品を発表していることからも分かるように、彼にとって絵画はインスピレーションの源泉であり、自己を探求する場でもあったと言われています。
この展覧会では、ル・コルビュジエの主要な建築作品、絵画や彫刻作品が展示され、アートと建築の創造者という総合的な観点で紹介されます。
見どころは彼が手がけた集合住宅「マルセイユ・ユニテ」のメゾネットタイプ(2階建てアパートの内部)と、彼の終の棲家で日本初公開となる「カップ・マルタンの休暇小屋」が実寸大で再現された空間。
ル・コルビュジエの世界を実体験しながら知ることができる、またとない機会となりそうです。
【ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡】
■会期 2007年5月26日(土)~9月24日(月・祝) ※会期中無休
■会場 森美術館(東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階)
■開館時間
[月・水-日] 10:00~22:00
[火] 10:00~17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
■入館料
一般 1,500円
学生(高校・大学生) 1,000円
子供(4歳以上-中学生) 500円
※展望台 東京シティビューとの共通チケット
■問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
■主催 森美術館/ル・コルビュジエ財団/NHK/読売新聞東京本社
詳しくはル・コルビュジエ展 オフィシャルサイトにて。
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