笑い展:現代アートにみる「おかしみ」の事情

ブルー・ノーズ
ブルー・ノーズ《チェ・ゲバラの30年後(革命は続く)》2005年
Courtesy: Galerie Volker Diehl, M.Berlin and Guelman Gallery, Moscow
「日本美術が笑う」と同じくして森美術館で開催されるのが、現代アートにおける滑稽さやユーモアに焦点を当てた「笑い展:現代アートにみる『おかしみ』の事情」 です。

現代アートもまた難しく捉えられがちですが、ユーモア、ジョーク、パロディ、寓話、風刺、ナンセンスなどの「笑い」を通して表現されるものも多く、私たちに楽しく、新しい視点を提供してくれます。

展覧会では、既成の芸術概念を超える「反芸術」や「フルクサス」など、芸術と日常の関係がユーモラスにかつ真面目に議論された1950-60年代の「前衛の笑い」から、1990年代の最新アートまで「笑い」をテーマとした作品が4つのセクションを通して紹介されます。

マット・ジョンソン
マット・ジョンソン《パンの顔》2004年
鋳造
Courtesy: The artist, Blum & Poe, Los Angeles and Taxter & Spengemann, New York
セクションごとの主な出展アーティストは下記の通り。
  • 1.前衛の笑い…赤瀬川原平、ジョージ・マチューナス、中西夏之、オノ・ヨーコ
  • 2.小さな笑い…磯崎道佳、木村太陽、倉重迅、ロイ・ヴァーラ、マット・ジョンソン
  • 3.笑いの裏返し…会田誠、ブルー・ノーズ、ギムホンソック、ロビン・ロード、鳥光桃代
  • 4.逸脱する笑い…カールステン・フラー、金氏徹平、クリスチャン・マークレイ、田中功起

パンに穴を開けただけのように見えるマット・ジョンソンの作品は、プラスチック鋳造に油彩という立派な「彫刻」作品。ばかばかしいと言ってしまえばそれまでですが、「彫刻」とは何なのか、あるいは、私たちの日常に潜む創造的な行為への可能性、なんてことについても考えるきっかけを与えてくれます。

世界各国約50名のアーティストにより提供される「笑い」にはそれぞれに独創的な世界観があります。「笑い」やその独創性により私たちを必ずや現実から解き放ち、先行き不安な未来へも希望を与えてくれるのではないでしょうか。



【笑い展:現代アートにみる「おかしみ」の事情】
■会期  2007年1月27日(土)~5月6日(日)
■会場  森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
■休館日 なし(会期中無休)
■開館時間 10:00~22:00(火曜日は17:00まで、入館は閉館の30分前まで)
 ※3/20、5/1は開館時間を22:00まで延長
■入場料(「日本美術が笑う」、2/28から開催の「MAMプロジェクト005」、展望台「東京シティビュー」共通チケット)
 一般  1500円
 学生(高校・大学生)  1000円
 子供(4歳以上-中学生) 500円
■問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
■主催  森美術館/日本テレビ放送網
■助成  オーストリア文化フォーラム/スイス・プロ・ヘルヴェディア文化財団/スウェーデン大使館/OCA(ノルウェー・コンテンポラリー・アート・オフィス)/フィンランドセンター/ブラジル大使館
■後援  イスラエル大使館
■協賛  ソニー株式会社/トヨタ自動車株式会社
■協力  日本航空/奥の松酒造株式会社/ニコラ・フィアット/株式会社岩崎/特種製紙株式会社

詳しくは「笑い展」ホームページにて。



いかがでしたでしょうか。新旧2つの「笑い」を通して見る展覧会。新年の初笑いに、デートに、あるいはストレス発散におすすめです。

All About「アート・美術展」では、今後も様々な美術展・イベント情報をご紹介していきます。お楽しみに!

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