文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)
2006年11月のおすすめ展覧会・イベント情報をお届けします。- ルソーの見た夢、ルソーに見る夢(1P目)
会期 2006年10月7日(土)~12月10日(日)
会場 世田谷美術館(東京・砧) - ベルギー王立美術館展
会期 2006年9月12日(火)~12月10日(日)
会場 国立西洋美術館(東京・上野) - パラレル・ニッポン
会期 2006年10月21日(土)~2006年12月3日(日)
会場 東京都写真美術館(東京・恵比寿) - 取手アートプロジェクト2006
会期 2006年11月11日(土)~26日(日)の金・土・日・祝
会場 茨城県取手市内各所
ルソーの見た夢、ルソーに見る夢
アンリ・ルソー 《熱帯風景、オレンジの森の猿たち》 1910年頃/油彩、カンヴァス |
岡鹿之助《信号台》 1926年/目黒区美術館蔵(世田谷展のみ出品) |
ルソーはフランスの画家ですが、税関の職員を勤め、仕事の余暇に絵を描いていた「日曜画家」であったことから「ル・ドゥアニエ」(税関吏)の通称で知られています。代表作のほとんどは退職後の50歳代に描かれています。
ルソーの描く絵には遠近感が少なく、真正面や真横を向いた人物や動物が平面的に描かれるなど一見すると稚拙な印象も受けますが、熱帯やジャングルを舞台とした独特のシチュエーションや、丁寧に構成された画面の雰囲気からは幻想的な光景が浮かび上がります。
世田谷美術館の開館20周年記念展でもあるこの展覧会では、展示を4章に分けて数々のルソー作品だけではなく、ルソーに続く「素朴派」の4人の画家の作品や、当時ヨーロッパを訪れてルソーに魅せられた藤田嗣治や岡鹿之助、土田麦僊などの作品、ルソーに関心を寄せる現代美術家の作品などを紹介しています。
ルソーの作品が描く「夢」の世界を様々なかたちで感じることができそうな展覧会です。
<巡回予定>
【ルソーの見た夢、ルソーに見る夢】
■会期 2006年10月7日(土)~12月10日(日)
■会場 世田谷美術館1階企画展示室(東京都世田谷区砧公園1-2)
■休館日 毎週月曜日
■開館時間 10:00~18:00(入館は閉館の30分前まで)
■入場料 ( )は20名以上の団体料金
大人 1200円(950円)
大高生/65歳以上 900円(700円)
中小生 400円(300円)
■問合せ 03-3415-6011(世田谷美術館)
■主催 世田谷美術館/東京新聞/NHK/NHKプロモーション
■後援 大日本印刷/三井住友海上
詳しくは世田谷美術館 ホームページにて。
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