文章:橋本 誠(All About「アート・美術展」旧ガイド)
首都圏の魅力的なギャラリーをご紹介!
毎月お届けしているおすすめのアートスペース。今回のテーマはずばり、「ギャラリー」です。あまり足を運んだことのない方には敷居が高く感じられるかもしれませんが、通常の展示では入場料も必要ありませんし、思いのほか気軽に立ち寄ることができるのがギャラリーのよいところです。もちろん、気に入った作品があれば購入の相談をしてみる、というのも良いでしょう。運がよければ作家の方にも会えるかも!?それぞれの楽しみ方を見つけてみてください。
今回は首都圏を中心に、東京・谷中の「スカイ ザ バスハウス」(1p目)、西新宿の「ワコウ・ワークス・オブ・アート」、六本木の「ヴァイスフェルト」、銀座に開廊し、現在は鎌倉で営業を行う「鎌倉画廊」、計4つのスペースを中心にご紹介します!
瓦屋根と煙突が目印、谷中の「スカイ ザ バスハウス」
由緒ある銭湯を改装した谷中の「スカイ ザ バスハウス」撮影:上野則宏 |
瓦屋根と煙突が目印の建物も、中に入ればコンクリートの床に白い壁面が広がる本格的なギャラリー。高い天井からは自然光が入る気持ちの良い空間です。
ここで開催されているのは国内外の現代アーティストによる展覧会が中心ですが、音楽ライブやパフォーマンス、トークなどの催しも行われており、多角的にアートを発信しているスペースです。
《Counter Fragile No.26》宮島達男/2006年(C)Tatsuo Miyajima |
3月から4月にかけて展示されていた宮島達男の作品は、発光ダイオードのデジタル数字が点滅する基盤を組み合わせたものでしたが、有機的な美しさも感じさせる不思議な作品でした。
私もよく訪れるスペースなのですが、毎回レベルの高い作品が展示されています。
<展覧会の予定>
《Tom Na H-iu》森万里子/2006年/Mixed media/327.6x115.4x39.8cmphoto by: Richard Learoyd |
生命や宇宙、スピリチュアルなパワーを感じさせる作品で知られる森万里子の新作展。作品「Tom Na H-iu」は、高さ3メートルにおよぶガラスの立体で、公的な観測所(スーパーカミオカンデ)と接続したコンピューターにより超新星爆発(星の死)の際に発せられるニュートリノをキャッチし、受信に応じてインタラクティブに美しく発光する。
■会期 2006年4月21日(金)~6月3日(土)
※日、月、祝日休
■時間 12:00~19:00
■入場料 無料
※6月9日(金)18:30よりに森万里子さんを迎えてのトークセッション(料金500円・申込先着50名)を開催。
<六本木にサテライトスペースがオープン!>
4月に新スペース「SCAI X SCAI」をオープンしたそうです。場所は六本木。こちらでは谷中で展示しているアーティストの小品や、若手アーティストの作品の展示を行っていくそうです。
【蓮實真理子 展 「camouflage」】
■会期 2006年6月2日(金)~6月17日(土)
※木、金、土のみオープン
■時間 12:00~19:00
■入場料 無料
詳しくはホームページにて。
【スカイ ザ バスハウス(SCAI THE BATHHOUSE)】
■所在地 東京都台東区谷中 6-1-23 柏湯跡
■電話番号 03-3821-1144
■URL http://www.scaithebathhouse.com/
■アクセス JR山手線「日暮里」駅南口より徒歩6分
■地図 Yahoo!地図情報
詳しくはホームページにて。
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