栗本薫の巨大な業績
大学生の栗本薫とバンド仲間たちは、アルバイト先のテレビ局で起きた連続殺人の謎に挑む。70年代の若者文化を活写した第24回江戸川乱歩賞受賞作。 |
栗本薫は1953年東京生まれ。早稲田大学文学部卒。1976年に評論「パロディの起源と進化」で商業誌デビューを遂げ、同年に「都筑道夫の生活と推理」で第2回幻影城新人賞・評論部門に佳作入選。1977年に「文学の輪郭」("中島梓"名義)で第20回群像新人文学賞・評論部門を受賞し、1978年に『ぼくらの時代』で第24回江戸川乱歩賞を獲得。1981年には『絃の聖域』が第2回吉川英治文学新人賞に選ばれた。"中島梓"名義の評論やエッセイを併せると、約30年間に発表した著書は約400冊。"中島梓"が約30本の舞台演出(あるいは脚本)を手掛けたことを考えても、この数字はまさしく驚異的なものだ。
伝奇SFと
ファンタジーの超大作
2009年に刊行が始まった〈新装版グイン・サーガ〉の第1巻。『豹頭の仮面』と『荒野の戦士』が収録されている。 |
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