ハードボイルド史上の偉人
小鷹信光の履歴書
第一人者が自伝的に語る日本のハードボイルド史。評論、エッセイ、資料集としての価値を備えた第60回日本推理作家協会賞受賞作。 |
小鷹はポルノ小説の研究家でもあり、自らポルノ小説を翻訳するほか、性俗語や隠語を集めた『和英ポルノ用語辞典』の執筆も手掛けている。そんな著者は2006年に『私のハードボイルド:固茹で玉子の戦後史』で第60回日本推理作家協会賞を獲得したが、"日本のハードボイルドそのもの"の実体験に基づく(貴重な)受容史が絶賛されたのは当然のことと言えるだろう。
次のページでは『〈新パパイラスの舟〉と21の短篇』を御紹介します。