人相学で目や鼻などから相手の現状を判断するには?
今回は「人相学」の観点から、事前に危険な人を見分ける方法をご紹介しましょう。まず命・卜・相という中国で発達した3つの運命学を解説します。命とは、宿命のことを表し、私たちが変えることのできない持って生まれた性質で、生年月日をもとに割り出します。具体的には、四柱推命、紫微斗数、算命学などの理論により判断されます。
卜とは、現状から近い将来に起こりうるハプニングを占う技術です。易占が活用されることが多いものです。
そして、相とは、目に見えるものから現状を分析し、将来の開運に役立てるものです。これには、人相、手相、風水の一部などが活用されます。
相に関する学問は、古代から、人々による物事の観察記録をベースに体系化されたものが多いので、一種の統計学といえます。私たちは、この相の知識を持つことにより、相手の状況をある程度判断することが可能になります。今回は相手の顔から危険度を見分けるための簡単テクニックのご紹介です。
※この記事は、あくまでも古来より伝わる人相学による見方を紹介したものであり、もちろん全てが正しいわけではありません。あくまでも参考としてお読みください。
人相学で眉間や眉毛などから相手の危険度を見分ける
長年の歴史を経て体系化された人相学にはたくさんの決め事があります。今回は顔の主要なポイントから相手の性格や状況を見分ける方法を見ていきましょう。・眉間
人相学では眉間を「印堂」と呼び、その人の健康や精神状態を表します。相手の眉間を注視してみてください。しみ、あざ、黒ずみなどがある場合は要注意。その人は現在、自分の希望がかなわず精神的に不満を抱いている可能性が高いと判断できるからです。
また、眉間の広さはその人の度量と比例するといわれています。眉間が狭い人は小心、神経質で大きな犯罪は起こせませんが、ジェラシーが激しいタイプです。
・眉毛
眉毛が硬く荒く、毛が上下左右に交わって濃く目を覆うような人は要注意です。「交錯眉」「鬼眉」と呼ばれ、どう猛、残忍で激しやすい気性を示します。目と共に判断する必要があります。
・眉間と鼻の間
鼻の隆起の始点を「山根」と呼び、事件に巻き込まれる可能性を示します。ここにキズ、ホクロ、汚濁、くぼみがあったり、幅が極端に狭い場合は要注意。宿命的に事件に関わりやすい傾向があります。
眉毛の内側、眉の最も眉間に近い内側部分を「交友」と呼び、その人の交友関係を示します。ここに、乱れがある場合は要注意。対人関係に問題がある可能性があるからです。
・目と眉の間
専門用語では「田宅」と呼び、相続運や親との関係を示します。農耕民族の日本人は、一般に西洋人に比べてその幅が広いようです。ここが普通の日本人と比較して極端に狭い場合は要注意。物質的な不満を抱えていたり、腹に一物があったりする場合が多いからです。
・ほほの外側
人相学では「命門」と呼び心の美醜を表します。この部分にキズや赤黒い変色が見られたら要注意。ずばり、悪事をたくらんでいる可能性が大です。
雌雄眼や三白眼など危ない人を見分ける人相学
引き続き人相の見方のポイントをご紹介します。・鼻の頭
人相学では「準頭」と呼びます。金銭運と共に、その人の心の品性を表すといわれています。この部分が黒ずんでいたり、キズあったりする場合は要注意です。道義や慈悲に欠ける人が多いからです。
・口角
人相学では「海角」と呼びます。よく仏様のアルカイックスマイルといいますが、口角がきれいに上がる人は、明るく楽天的な性格といわれます。一方、話すときに口角が上下する人は要注意。虚言壁のある人に多いタイプだからです。
・顔の左右
たいてい、人は顔の左右が多少は違うものです。左右に際立って大きな差異が見られる場合は、両親の体質に大きな違いがあり、性格も二重性を秘める場合が多いといわれています。
・額の生え際
生え際が極端に乱れている人は要注意です。「乱額」といわれ、悪人・反逆の相と言い伝えられています。
・髪の毛と髭
髪の毛が赤い人は、情熱的ですが肉欲におぼれやすく打算的といわれています。また、男性の場合、髭にも注視してみましょう。髭が縮れている人には必ず一癖あるとされています。
・目
目は心の窓とも呼ばれますが、最も印象的で判断をつけやすいパーツといえるでしょう。左右の大きさが違う目は「雌雄眼」と呼ばれ、才知に長けた人を表します。雅楽師の東儀秀樹さんや狂言の野村萬斎さんなど古典芸能に携わる人にこの目が多いことは注目に値します。
目の輝きが極端で、ぎらぎら光り輝いている場合は「車輪眼」と呼ばれ、喧嘩や争いを好む悪人の目といわれています。また、光彩が茶色の人は、昔から「獣眼」と呼ばれ、残忍性を持つと伝えられています。
白眼が上部に多く現れている上三白眼は「蛇眼」といわれ、盗癖を持ち悪知恵に長けた人物が多いといわれています。また、黒目の四方が白眼に囲まれた「四白眼(よんぱくがん)」の人は、一種の変態性や残忍性を持つことが多く、悪い人相の代表格とされているので要注意です。
眼の結膜に赤い格子模様が見えていたら、その人は要注意です。入獄の相の1つといわれています。
人相学の注意点
最後に参考までに、ある事件記者によれば、犯罪者の多くに共通する人相のポイントは、「きつね顔で顔のパーツが中央に吸い寄せられているように位置する」とのこと。もちろん、今回ご紹介した人相のポイントが全て命中するというわけではありません。また、人相は、その人の生き様により時間と共に変化していくものです。昔からの言い伝えに多くの真実が隠されていることも事実ですが、みなさんが賢く利用して、事前に危ない人を見極める1つのツールとして役立ててもらえればうれしいです。
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