タイの精霊信仰

タイ人は老若男女問わず、皆祠の前で熱心に手を合わせる

タイ人は老若男女問わず、皆祠の前で熱心に手を合わせる

タイの宗教は仏教ですが、宗教とは別に古くから精霊信仰(アミニズム)というものも存在しています。精霊信仰とは万物には霊が宿っていて、その精霊が人々の生活を守護することもあれば、不敬な行いに対しては災いを起こすという荒神様のような存在。

ビルやホテルの前や民家の庭先でよく見かける祠は、土地のピー(精霊)を奉っています。タイの人たちはこの祠にお花を飾り線香を焚いて、手を合わせるのですが、これはピーが怒ると、病気になったり悪いことがおきると信じられているから。

地方へ行くと更にその信仰が厚くなり、森や川のいたるところにもピーが存在していて、何か理屈では説明のつかないことが起きると「ピーが怒った」とか「ピーがとりついた」と言います。そして、村にはピーを取り除く(除霊)儀式を行う霊媒師もいるのです。

精霊が宿るとされている頭を触ることはタブー。たとえ軽くでも叩いたり触ったりするのもNGです。子供でも同じ。可愛くても頭をなでないように。

タイ国民にとっての国王

タイ王国のチャクリー王朝9代目プーミポンアドゥンヤデート王はタイ国民から非常に愛され、尊敬されている存在です。1946年に国王に在位して以来、タイ国内の情勢が不安定なときにも毎回事態を収拾したり、地方へも自ら足を運び視察を行うなどして、タイの発展のために、そしてタイ国民のために力を注がれてきました。タイには国王や王室を侮辱すると不敬罪になる……という法律的な理由からではなく、今までの功績や人柄がここまでの絶大なる信頼と尊敬を集めているのです。

特に、12月5日の国王の誕生日には国全体が祝賀ムードに包まれます。イルミネーション、国王の肖像画、タイ国旗などの装飾が街の主要な場所や建物に施されます。そして、当日は国王の肖像画が飾られている各所では、20時ころになると人々がキャンドルを手に、国王の歌を歌い、ラジオやテレビから流れてくる国王の演説を聞き入っている様子を見ることができます。国王はタイの人たちにとっての誇り! 冗談でも国王、王室に関する軽はずみな言動はしないよう、気をつけてください。