空気清浄機のメーカー別情報
最近は住宅の気密性が向上し、室内の空気環境に気を配る必要が増えています。また健康志向や衛生志向の高まり、花粉やPM2.5対策など、空気清浄機は普及率を伸ばし、通年家電として利用されるようになりました。空気清浄機は、空気が乾燥し風邪が流行る季節前=秋に新製品が発売されます。乾燥時の集じん力が高まるということで搭載された加湿機能は人気となり、冬場の乾燥を防ぐ「加湿器」と同等のパワーとなり、すっかり定番となりました。さらに、除湿機能が搭載された複合タイプも登場し、注目を集めています。
高性能タイプには除菌やウィルス抑制効果をうたうタイプがあり、機器内に取り込んだホコリやチリを内部に除菌するタイプと、イオンを放出することで空気中に浮遊する菌などに働きかけるタイプに分けられます。また「イオン発生機」などの専用機も登場していますが、これらは、手持ちの空気清浄機やエアコン・加湿器などと併用することで性能を強化できたり、コンパクトなので、デスク周りのパーソナル空気清浄機としても支持を集めていくでしょう。
一方、2012年頃からシンプルな構造の空気清浄機・単機能タイプが登場し、注目を集め出しています。初期性能の維持を重視し、大手メーカーのフィルター交換不要タイプと相反する「フィルター交換」を推奨しているのも対象的です。
13万円超えから3000円台まで幅広い価格帯
このように、さまざまなタイプが登場し、かつ上位機種と廉価機種では、搭載されている機能にかなり差があるため、その価格には幅があり、上は13万円超えから安いものだと3000円台までいろいろ。搭載されている機能(空清のみ・加湿付・除湿付・イオン付など)・清浄能力・スピードなど、価格の差がどこに影響しているのかをしっかり把握しましょう。ちなみに、上位機種のボリュームゾーンは、4~6万円。また、空気清浄機は基本的に24時間運転しておくのがベストな使い方のため、ランニングコストも要注意。最近は、電気代が少なくメンテナンスコストがかからない機種が増えてきましたので、購入時には、トータルコストで検討するとよいでしょう。
■INDEX
- シャープ:プラズマクライスターイオンで除菌・消臭
- 象印:コンパクトサイズが得意
- ダイキン:吸い込んだ空気をストリーマ放電で除菌
- パナソニック:「ナノイーX」放出で花粉を無力化
- 日立:業界初!自動フィルターおそうじ機能搭載
- 富士通ゼネラル:電気集じん・脱臭特化など、個性派
- その他:海外メーカー・ベンチャー・デザイン家電の製品紹介