MRFとは?
続いては、MRFにつて。これはMoney Reserve Fund(マネー・リザーブ・ファンド)の略で、主に公社債で運用される投資信託です。ただし、位置づけとしては「普通預金」のようなもの。証券会社にお金を入れて株などを買ったとき、余ったお金を安全性の高い商品で運用しましょうという感じです。
一般的な投資信託は自分で買わないと運用されることはありませんが、MRFの場合には証券会社の総合口座に入金をした時点で運用されていきます。たとえば、口座に100万円を入れて、60万円分の株を買ったら、残り40万円は自動的にMRFによって運用されていくのです。
株と違って公社債への投資になるので、安全性も高いのが特徴の1つ。(ただし絶対に元本割れをしないというわけではありません)申し込み手数料や解約手数料もかからず、普通預金に比べて金利が高いというメリットもあります。といっても、猛烈に高い金利ということではなく、代表的なMRFの金利は下の表のようになっています。2009年12月16日~22日の間で見たときの利回り。
ネット証券の口座を開くときに、MRFの申し込みをするかどうかの選択肢があるかと思いますが、手数料などもかからないので、申し込みをしておいて問題はありません。ただ何もしないでお金を入れておくよりは、多少なりとも金利がもらえる可能性があるので、ちょっとはお得かもしれません。
換金性はどうなのかというと、基本的には換金を申し込んだ日の翌営業日には代金が支払われます。なので、突然お金が必要になったとしてもスムーズに手続きができます。
外貨や株式での運用はなし
MRFの場合、外貨での運用があるのか?と思うかもしれませんが、残念ながら為替リスクを取らないのがMRFの特徴でもあります。また株式を組み入れないという点でも、リスクを極力取らないということがわかります。逆を言えば、大きなリターンを望むことはほぼできないものということになります。なので「普通預金」という位置づけになるのですが、先ほども書いたように、運用をしているので多少なりのリターンはあるかもしれません。
もしMRFの申し込みをしていないのであれば、これから申し込みをしてもいいのではないでしょうか。(後からでも申し込みができます。)よほどのことがない限り元本割れをしないと思いますので、安全性を考えたときにまず始める「投資」としては適切かもしれせん。
ただ、実際の株を買うときの感覚、つまり値上がり、値下がりを通して投資を実感するという感覚をあまり感じることができない可能性もあります。ということは、経済への注目度を考えると、自分で意識をしないとなかなか経済と投資を結びつけることができないかもしれません。そういう点では、自分で努力をして世の中を見る必要があることを忘れないようにしましょう。